画家 齋藤芽生の日記
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過去写真 - 百葉一言絶句 ⑴
歳をとるにつれ、様々な土地や無数の瞬間に撮りためた風景写真の圧倒的量が、脳裏の記憶量を凌駕していく。それはもはや人生の不穏な堆積となりつつある。絵画作品に再構築される資料の選から漏れ、いつどこで撮った写真か忘れ去られていきそうな一枚一枚ごとに短文をつけ、堆積から救い出していく写真集。かつて一日一枚花瓶の花を描いた絵画シリーズ「百花一言絶句」に因んで、この過去写真日記には「百葉一言絶句」と題をつけたいと思う。
※個人の人生が籠った写真ゆえ、禁転載。
2013年5月4日 香川・小豆島
今迄の半生の記憶を繋ぎ止める蝶番になるような旅がいくつかある。そのうちの一つが小豆島での滞在。自作の自転車で黙々と四国八十八ヶ所を遍路する夫に合流し、後姿を撮影する静かな海の日々だった。
まだリゾート気分に日本が覆われていた頃なのか、小豆島の海を望む丘に、多数の「孔雀」を見せるレジャー施設があった。今は消滅したようだが、自分の滞在時にはまだその残滓があった。
この南国風の廃園がその残滓。聖火台のような高みに孔雀を集め、丘の上から飛行させるショーを呼び物としていたが、当然のことながら多くの孔雀が飛んだまま脱走し、いつしか経営も破綻したらしい。山と海に挟まれた無人の道路に、鮮やかな孔雀の羽が落ちていたのを思い出す。
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by meo-flowerless
| 2022-07-01 22:45