画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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2016年3月の日記

2016年3月の日記



3月31日

基本的に自分独りのことしか書くまいと思う。
「今」「そこ」にいる「知人たち」は生々しすぎるゆえ。




3月23日

線路沿いを歩いていたら、民家の前に警察の捜査員が二人佇んでいた。
近づいていったときはちょっとした立ち会いくらいの表情にしか見えなかったが、通り過ぎて振り向いてみた時、民家の人が、バンの後部扉を開け、すっぽり身体のようなものをくるんだストレッチャーを荷台においているのを見て、はっとした。
あれは遺体だったのか。だとしたらなんて静かでささやかな死なのだろう。




3月20日

e0066861_20213929.jpg

 
近所の路上に、羽を広げたままよろよろと歩いているアゲハ蝶を発見した。
このままだと車に轢かれてしまうと思い、指で救い上げても、私の手にしがみついたまま飛び立つ力もない。羽化するのが早すぎたのか。昨日あたり暖かかったから。
そのうち私の身体をよじ上り始めた。
民家の庭先の枝の上にそっと移してその場を去ったが、出かけ先でも気がかりでならなかった。
帰り際、また風に舞って路上に落っこち轢かれていやしないか、と夜の道を探したが、その様子もなかった。
アゲハ蝶が自分の腕をよじ上る前肢の感触は意外と刺刺していて、気のせいかもしれないが、いつまでもひりひりとした。毒虫ではないと思うが、軽く噛まれたりしたのかもしれない。

 
***


江戸東京たてもの園のベンチで休んでいると、鵜のような鳥が「ギョエッ」と鳴きながらつがいで空を飛んでいった。「可愛いな」と思った途端、後ろにいたどこかの若母が子供達に向かって、
「鳥、ほんとキモいよね。大嫌い。全部死ねばいいのにね」と大声で語りかけていた。小学生くらいの子供は適当に合わせる感じで、本当だよねー、死ねばいいと言っていた。





3月19日

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ちひろと久々に新宿で会う。
「メオっぽいでしょ」と誕生日プレゼントくれた。
胴体が真赤で、黒い翅に白いぼかしの裾模様の蝶。
高円寺環七沿いの「美酒爛漫」の大きいネオンが真赤に輝くのを横目に、「お先に」と心で言う。
by meo-flowerless | 2016-03-23 04:56 | 日記