画家 齋藤芽生の日記


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個展 『香星群アルデヒド』

個展 『香星群アルデヒド』_e0066861_22204953.jpg


『香星群アルデヒド』   
齋藤芽生展
2014.4.19(土)~5.24(土)


ギャラリーアートアンリミテッド

協力:岡部版画工房 芸術新聞社


営業:13:00-19:00 (4.19のみ22:00まで営業)
休廊:日曜、火曜

トークイベント:4月19日(土)
齋藤芽生 (画家)×山下裕二(評論家)
開場16:40、トーク17:00〜18:30
要予約 info@artunlimited.co.jp 定員30名  料金1000円
 
日本美術研究者であり、現代でもっともアクティブな評論家の山下裕二氏をゲストに迎えて齋藤芽生との対談。初個 展以来、齋藤芽生を見続けて来た山下裕二氏と初の対談。


オープニングパーティ:4月19日(土)
20:00~21:30








俗世を映しながらも、奇想天外な幻想世界を緻密な絵画とシニカルな言葉で紡ぐ齋藤芽生の世界。
2014 年の個展は4月 19 日-20 日の六本木アートナイトに合わせ新作の絵画と版画、おみくじのインスタレーションで構成。初日 は評論家、山下裕二氏とのトークを開催、22 時まで営業してパーティを開催します。宇宙と香りがテーマの齋藤芽生の新たな世界 が展開します。
なぜかあたると評判の齋藤芽生の新刊『四畳半みくじ」の本も出版されます。



今回の作品群は、芸術新聞社web連載の短編小説『香星群アルデヒド』の為に描きおろした小品と、同名シリーズを岡部版画工房がシルクスクリーン制作したもの、二年に渡り雑誌『新潮』の挿画のために描いた超小品との構成になっています。



文芸雑誌の挿画が最初だったため、どんな文章にも合うような半ば抽象的なモチーフを取り入れた、超小品絵画。雑誌の印刷の関係で、私にしては珍しくモノクロームで始めた絵画シリーズでしたが、今までに自分の中になかったある小宇宙がだんだん脳裏に広がっていくことが面白く、その小宇宙のイメージで、こんどは自筆の短編小説に着手し始めました。



『香星群アルデヒド』は、短編小説の連載の中の「香星群(第一回)」「フローラルアルデヒド(第六回予定)」というタイトルから取られたものです。というよりも思いつきで浮かんだこの言葉から二つの小説が生まれたのだったか...



香水コレクターでもある自分は小さい容器に香水を入れ替え実験液のように棚にストックしています。わずかな体積の数滴の液体ながらも、そのむこうには、数えきれない植物香料や化学香料の複雑に絡み合った世界があり、更に調香師のイメージやそれを身にまとう人の物語があります。人の持つそれぞれの「匂い」をタンクのように小さい星の中に充填して納めてしまったら、どんな宇宙になるのか。そんな粗筋のイメージから、シリーズのイメージが広がっていきました。



いつもよりもサイズ的にはささやかですが、自分でもいつになく意外な精神の静けさを捉えることの出来た作品群になっています。
是非来て観ていただけると幸いです。



あと特に、屈指の版画制作技術を持つ老舗の岡部版画工房にシルクスクリーンを制作していただいた7点は、必見です。いつかきっと、と夢見たことがこんなにも早く叶えられてしまいました。また別の機会に、版画についての記事を書こうと思います。
by meo-flowerless | 2014-04-05 22:30 | 告知