画家 齋藤芽生の日記
by meo-flowerless
外部リンク
カテゴリ
全体絵と言葉
音
旅
人
匂いと味
夢
本
宝
映画
日記
告知
思考
未分類
最新の記事
2024年3月の日記 |
at 2024-03-04 01:47 |
変奏曲の魔力、からの解放 |
at 2024-02-28 22:09 |
2024年2月の日記 |
at 2024-02-03 14:46 |
2024年1月の日記 |
at 2024-01-13 15:12 |
珠洲 2017 |
at 2024-01-13 15:11 |
2023年12月の日記 |
at 2023-12-16 10:31 |
2023年11月の日記 |
at 2023-11-10 06:59 |
2023年10月の日記 |
at 2023-10-07 02:03 |
2023年9月の日記 |
at 2023-09-23 01:30 |
2023年8月の日記 |
at 2023-08-05 03:09 |
ブログパーツ
以前の記事
2024年 03月2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
more...
画像一覧
仮眠景4・衰族館
ひとが心の隙を埋めるためにどうあがくのか、水に閉じ込めて観覧出来る水族館がある。
外部の暗い広がりはあまりにもからっぽだし、光る水槽の硝子面には無駄な反射も映らない。
水中バレエの天女が窒息しながら断続的に泣きと笑いと息継ぎを繰り返していたり、
自分の目に雲霞症のように浮かぶ菊の細部を黙々と紙に刻印し続ける虫がいたり、
光を差されれば差されるほど苦しそうに息を殺すおとなしい月が転がっていたりする。
そういう水槽を集めるだけ集めて、きれいに光る苦しみも集めてじっと見ていたんだけど、
何も入っていない暗いだけのあまりにつまらない水槽を見つけて焦りを覚え、
それが外部の闇と水の中が裏返しになった水槽だと気づき、
同時にそれが他でもない私自身の水槽だということにも気づき、絶望する。
外部の暗い広がりはあまりにもからっぽだし、光る水槽の硝子面には無駄な反射も映らない。
水中バレエの天女が窒息しながら断続的に泣きと笑いと息継ぎを繰り返していたり、
自分の目に雲霞症のように浮かぶ菊の細部を黙々と紙に刻印し続ける虫がいたり、
光を差されれば差されるほど苦しそうに息を殺すおとなしい月が転がっていたりする。
そういう水槽を集めるだけ集めて、きれいに光る苦しみも集めてじっと見ていたんだけど、
何も入っていない暗いだけのあまりにつまらない水槽を見つけて焦りを覚え、
それが外部の闇と水の中が裏返しになった水槽だと気づき、
同時にそれが他でもない私自身の水槽だということにも気づき、絶望する。
by meo-flowerless
| 2013-10-26 12:08
| 夢