画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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四畳半店頭みくじ!

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男と女の『四畳半みくじ』、各書店に現れ始めているようです。
芸術新聞社さんのTwitterから写真をお借りしたのですが、これは丸善丸の内本店、書店店頭にてのおみくじディスプレイです。なんか不思議な夢みたい。
箱の穴に手を突っ込んでおみくじを、ひいてください!


私はまだ家にて制作浸けで見に行けていませんが.....
本当に芸術新聞社さん、誰より根本さんには心より感謝しております。
みんなみくじひいてくれるといいなあ。
気軽にくじを引いてみて、思わずディープすぎる内容に愕然としたり、して欲しいです。



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また、先日の東京新聞にもこんな広告が。
これはすごく、本を出版させてもらった!という実感が湧いてきます。
[本邦初のおみくじ文学を堪能あれ!]に、しびれます。



心がざわつく愛のおみくじ集。
ひねりの入ったプレゼントとかにもどうぞ。
まだイマイチ目覚めていない恋の相手や涸れはてた伴侶に、性教育ならぬ情操教育ならぬ、情念教育をして差し上げてください。
もしそれでふられたら、すみません。


おおっぴらな「恋愛」のようすを描いているというよりは、かくされた「慕情」を秘密裏に言い当てる、といったほうがいいでしょうか。そういうことにピンと来たら、買いましょう。
# by meo-flowerless | 2014-04-02 18:04 | 告知

『四畳半みくじ』発売!

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男と女の『四畳半みくじ』、発売になりました!
大きめ書店には、おみくじを引けるボックスも置いてあります。
早く引きにいこう!


四畳半みくじは、2008年の美術展に出品したおみくじインスタレーション作品でした。あの当時からみくじの数も増え、より濃厚な内容になっています。
一見エンターテイメント性の強い作品にも思えますが、よく読んで頂くと、内容は人生の切実に迫ったものとなっています。
思春期のもやもやから結婚後の倦怠、老年の枯れまで、長い人生の点景を描写しています。長い時間お手元に置いて頂き、ふと忘れた頃に頁を開いてその年齢なりの苦さの映し返しに出会うような、そんな本になってくれたら、と願います。


私の世界観は到底、爽やかな浄化や救いからは程遠いものだと思います。
ただ一つ自分の伝えたい世界があるとするなら「表には曝け出しようのない涙や虚しさ」への許容なのかな、と思います。


痛みを避けてなかったことにした身体よりも、痛みを通過した身体にこそ手応えのある歓びの瞬間も訪れるような気がします。
人前に出したら恥ずかしいような濃厚な感情を、少なくとも自分自身だけは内部でちゃんと認めてあげる。それは切実に大事なことだと感じています。
私の持つ世界が、何処にあるのかわからないが何処かに確実に、そういう濃厚な感情を黙って守り切るための温床として誰かのために存在できるのなら、本望です。















# by meo-flowerless | 2014-03-30 12:34 | 告知

香星群アルデヒド・第五回

短編小説連載『香星群アルデヒド』・連載第五回 アップしました。

http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/5.html
# by meo-flowerless | 2014-03-13 12:02 | 告知

香星群アルデヒド・第四回

短編小説連載『香星群アルデヒド』・第四回、アップいたしました。

http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/4.html
# by meo-flowerless | 2014-02-27 14:58 | 告知

日記

ソチオリンピック終わる。
競技自体を張り付いてみていたわけではないが、楽しめた。
一つには、憧れのロシアの地でのオリンピックだということ。
小さい頃モスクワオリンピックを観ることができなかったゆえ、今回は初めて観るロシアの表現の底力みたいなものを感じた。


特に開会式と閉会式は、心の奥に来る感動を感じた。
北京の「壮大さ」とも違う感動、古いのだとバルセロナやアルベールビルもよかったが、ああいう「趣向の美しさ」と違う感動だ。
普通の欧米圏が24色の色鉛筆で何かを描写しているとしたら、ロシアは60色くらい使っているのではないか、という思いがする。
それは単なる虹色的なカラフルさという意味ではなく、エモーションの翻訳をそのくらいの振幅で使い分け演出することが当然、というような感じの意味である。
人間の内面と内面同士の疎通を普通に信じている、複雑さの表現である。

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# by meo-flowerless | 2014-02-24 04:18 | 日記

仮眠景24・山岳寺院

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寝惚けながら手洗いに立ったら、そのまま道に迷ってしまった。
アジアのどこかの国の、夜の小路を彷徨っている。
靴下姿で、目覚めた時の半眼が張り付いたように直らないまま、異国に揺らめき出てていってしまった。


道の果ての山岳寺院の灯以外は、歩き続けられないほどの暗闇だ。
その遠い寺院から、何故か間近な感じで、異国的なお経と香気が流れてくる。
「たった一人で逃げよう」と願ってさっき眠りについたのだから、早くもその願いは叶ったんだ。
でも、取り返しのつかない闇に落ちてしまった気がする。
いったんこの眠い瞳を閉じれば、それが本当の死に直結している、のをどこかで認識している。

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# by meo-flowerless | 2014-02-19 15:29 |

仮眠景23・花言葉

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白昼の体育館の壁がうららかに日を照り返す。
体育館の中では一般公開現代美術講座のようなことをやっている。
言葉によるグルーピング、というのをその先生は重視しているようだ。
先生は私たち学生の持つそれぞれのキーワードを紙片に印刷し、体育館に並べグルーピングマップを作っているようだ。



私の名札は他人より大きくて、おそらくは重視してくれてるんだろう。
しかしキーワードカードに、新刊書のようにわざわざ銀色の帯が付いてて、そこに仰々しいキャッチフレーズがある。
『ふと……きづいたんです。私にとっての、花ことばを…』



そんなのは私が言った言葉じゃない。
でも先生はその場所に立ちながら、聴講生に説明している。
「この人は花言葉においてのみ、特別に抜きん出ている。だからこのグルーピングの山に位置する」
違うんだけどな、と思っていても、私は真昼の体育館を外の茂みから覗いているだけである。
繁みは、燃えあがるような桃色の花の海である。

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# by meo-flowerless | 2014-02-16 08:48 |

香星群アルデヒド・連載第三回

短編小説連載『香星群アルデヒド』・第三回、アップいたしました。

http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/3.html
# by meo-flowerless | 2014-02-12 14:51 | 告知

日記


タイムライン上で言葉を言い放ちながら会話が進んで、時間がどんどん前に進んでいくようなことが怖い。それが感情的な応酬になっていくと、そこには本当に、優越と苛立ちの繰返ししか見えてこない。


どうしても自分の言葉を反芻するタイプだし、例えれば書庫に大事にしている本の中から、何度も言葉を引っ張りだしたい。
独り言を磨き抜きたい。
名前の付けられない感情や意味のわからない情景がしまわれてる箱、みたいなものに自分はなりたい。
見る人が勝手に自分の感情と照らし合わせ、見たい時好きなように閲覧する百科事典、みたいになりたい。


人としてちゃんとした発言を、とか、ましてや公人として公人らしき文言を、なんて求められることがいやでしょうがない。しかもそういうたぐいの要請は加速性があるから。


人と対面していたとしたって本当は、意味のある・ためになるセリフなんか一切吐きたくない。
意味が無くても情は流れる、と信じていたい。
でも、そうもいかないらしい。
# by meo-flowerless | 2014-02-04 20:31 | 日記

巻貝

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昨日はなんとなく遠出して海へ行った。
土産屋のガラスケースに何年もありっ放しのさまざまな貝を眺め、いくつかの巻貝を買った。
巻貝、というと必ずある人を思い出す。


実家から一番近い駅のことなので、JRを通学に使っていた小学校のときのことだったと思う。
いつから知っていたのか定かではない。
でも数ヶ月おきに見かけては、身体がびくっとするほど、変にときめくのが常だった。


改札を出て人の流れに紛れ、階段を下りる手前の窓のところで、視界が一瞬絵画化してしまうくらいの厚化粧の女が立っている。歳は五十がらみだったのか、もっと年なのか。
鈴木その子ほど白くはないが、奥村チヨを十回塗り直したような顔の女性。
染めつけた真黒な頭髪をぐるっぐるにカールし、頭の上に、べっとりと糊にまみれた螺旋塔のように結い上げている。
あっ! 巻貝!と、いつも瞬時に思った。
団地の夜の壁に巨大な水色の蛾がビタッと止まっている、あれよりもっと恐怖と鮮やかさを感じさせた。

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# by meo-flowerless | 2014-02-02 00:20 |

香星群アルデヒド・第二回

短編小説連載『香星群アルデヒド』・第二回、アップいたしました。

http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/2.html
# by meo-flowerless | 2014-01-27 21:01 | 告知

仮眠景21・殴り雪

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冬の閑散とした海辺の住宅地の駅前を歩いていた。
海岸沿いに曲がっていこうとするその角、大型の真白なバンが、カーステレオ音楽の大きな音を立てている。
煩いな、と思ってそっちを見た。
すると、海に面したドライブスルーに入ろうとしていたそれが、私の一瞬の視線を察知するかのように、進路を変えゆっくりバックし始めたのだった。



相手はスモークガラスの、運転手の見えない車だが、確実に目が合った感じがあった。
私は何気なくきびすを返し、駅の方に戻り始めた。白い車がターンして、ゆっくり私の後方に回り始めた。
付け始めたのである。
心臓がばくばくする。走り出すわけにも行かない。心当たりは無いから、変な動きをしたくもない。




途中の路地でくるっと左折して車をまいた。車の音楽はすーっと通り過ぎ、駅の方へ行った。
まいたあとは、死物狂いで住宅街を走った。次第に泣けてきて、足も縺れるようだ。
あの車のカーステレオの音楽がまだ街のどこかに響いているが、それはゴミ車のオルゴール音楽のようなものに変わっている。
執拗に、オルゴール音楽の松任谷由実の『守ってあげたい』を鳴らしている。

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# by meo-flowerless | 2014-01-20 06:21 |

短編小説集『香星群アルデヒド』連載開始

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短編小説と絵による連載、齋藤芽生『香星群アルデヒド』が始まりました。
URLはこちらです。


http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/index.html

毎月二回更新の読切短編小説です。絵も小説もほぼ書き下ろし予定。
自分に取っては、イメージを発散できて楽しめる仕事になりそうです。

毎回読み切りの短編。
表紙ページの各小説のタイトルをクリックして、本文にお進みください。

芸術新聞社さんのページ、「ART ACCESS」の連載のうちの一つ。
今後ぜひお楽しみください!
# by meo-flowerless | 2014-01-12 19:59 | 告知

1/18、芸大油画4年卒業作品学内展示へ!

これ、絶対来てみて欲しいです。

平成25年度東京芸術大学・美術学部絵画科油画専攻

卒業作品学内展示 
ー アトリエでの一日限定公開ー

会期:2014年1月18日(土)9:00~17:00
会場:東京芸術大学上野校地 絵画棟5,6,7階アトリエ および 木工室前
観覧料:無料
レセプションパーティー: 18:00~ 東京芸術大学上野校地 大浦食堂



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本年度の油画学部生の卒業制作は従来の東京都美術館をはじめとする卒業作品展に先駆けて、学内アトリエを広域に利用し、より自由で魅力的な発表を可能とする展示を一日限定で公開致します。平面にとどまる事無く、空間を活かした展示形式、立体作品、映像作品など、絵画の可能性を広げる若々しい発想のもと、多岐にわたる表現が試みられています。
同日レセプションパーティーも行いますのでふるってご参加ください。


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# by meo-flowerless | 2014-01-10 22:56 | 告知

日記

人が集まって白紙から何かを作ることそのものよりも、
既に色が付いて重さのある複数の人生がどうしようもなく交錯すること、の方に、
自分は多くを学んだ気がする。
その重さや傷が身体にあって初めて、ではその身体を使って白紙から描いてみようか、
と言えるんだと思う。

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# by meo-flowerless | 2014-01-10 14:02 | 日記

仮眠景20・銀砂子

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旅館の廊下は、物凄く長い。暗くて、もう二部屋先の様子は見えないほどだ。
遠い部屋の人に、緊密に切実に話したいことがあり、電話をかける。
電話機は、昔風の黒電話だ。相手の声が肝心の所で途切れてもどかしく思う。
ふと見ると、実はそれは黒電話ふうの糸電話だった。



顔も場所も見えない相手に対し、なんとか糸をピンと張るよう、闇をあちこち動きまわる。
糸の調節に疲れはてた頃、自分のどこかから、ずるずると電話機の渦巻コードが垂れ下がっているのに気づいた。
腹部から垂れ下がっているのだ。
コードの先に別の受話器があるかもしれない、と辿っていく。
明かりが漏れている近くの部屋をそっと覗くと、そこに浴衣姿でいる、別の誰かの腹部に繋がっていた。
「そうか、臍の緒なんだ」
と呟いてしまった瞬間、遠い糸電話の相手が、思い切り張り詰めた糸を一方的にぶった切ってきた。
弾みで飛んできた向こうの紙コップ受話器が、私の頬を激しく打った。


.......

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# by meo-flowerless | 2014-01-07 23:55 |

仮眠景19・苺

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もう長いこと、覆面で共同作業している。
覆面は、鉄工所で火花を除けるマスクのようなものだ。
人に言ってはいけない内容の仕事らしい。
共同作業者の表情も声も分からず、腹の内が分からないので、最初はまさかこの一連の作業のやり取りがケーキを作っている作業だなんて、自分でも思わなかった。



けれど現にショートケーキが出来つつある。
作る喜びを分かち合うことは未だ出来ていないが、最高の下地が出来ていることは確かだ。
手探りのようにしてクリームも塗った。
苺を乗っけるときだけは、どうか相手に覆面と手甲を外して欲しい。
素手と素顔で苺を乗せてほしい。
と切に願っている自分がいるが、それが叶うかどうかは相手次第である。



......

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# by meo-flowerless | 2014-01-05 05:55 |

ノートの最終頁

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新年会はカラオケ会なのだが、最近歌を怠っているので、若干焦る。カラオケ人の習慣のような焦りである。
カラオケを本気でやる人なら分かると思うが(本気でやる人にしか分からないと思うが)、自分の得意曲リストというのは案外大事である。とくに「カラオケ本体の各曲の設定キーが、自分の音域に合うか合わないか」を、把握していることが大事だ。例えば私が森進一の唄を歌いたくても、原曲キーが低すぎる場合は「+2」など音域をあげて歌う。唄の途中でこの作業をやるのがいやなので、得意曲の最適音域はあらかじめメモっておいたりする。



自分の場合は、メモ帳やノートの一番最後の頁などに、この曲リストと最適キーを殴り書きメモしてあることが多い。「暗い港のブルース +5」とか。
iphoneや手帳にやればいいのだが、だいたいカラオケ中に焦って、かばんからその日たまたま持っているノートを取り出して走り書くので、そうなってしまう。



今日その自分の習慣を思い出し、膨大な量の創作ノートやメモや日記の最終頁をあさって、明日歌いたい曲のキーをメモしてないかどうか探しているんだけど、こんな時に限って、ない。

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# by meo-flowerless | 2014-01-04 01:41 | 絵と言葉

うま年はんこ

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うま年はんこを作った。
年が明けてから作った。消しゴムはんこは難しいね!
作るのに根を詰めすぎて、もう葉書にはんこを押す余力が残っていない。体調悪い。寝る。
でも気に入った。


……


2日未明を初夢とするなら、自分がテルミン奏者で、「テルミンの女王」というCDを出す準備をしている夢だった。何故か時計の文字盤に手をかざし、1時が一曲目、2時が二曲目、という要領で、フィーンと音鳴らしてレコーディングしていた。こっちの夢の方が昨日のより、いい。
# by meo-flowerless | 2014-01-02 03:39 | 絵と言葉

正月

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みなさま、あけましておめでとうございます。
乾かず、ツヤありで行きましょうね。


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仮眠景・初夢


途中まではよく敵の動きを読んで動けていたのに、駅前で失敗した。
相手の懐に入り過ぎ、逃げ後れた。隠れるしかなかった。
ブロックでいくつかに仕切られたごみ捨場の壁際に、相手から死角になるよう、身体をよせた。
数人の敵は気付かず、私のいる場所を越えて過ぎて行った。

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# by meo-flowerless | 2014-01-01 00:01 | 日記

大晦日

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みなさま良いお年を!
# by meo-flowerless | 2013-12-31 18:02 | 日記

日記

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短編小説連載『香星群アルデヒド』開始は年明け、一月十日からを目指している。
自分は小説家じゃなくて絵描なので、どうしても絵のイメージが下地になる文章だけど、小説書いていくことに対しては、とても楽しさを感じる。

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# by meo-flowerless | 2013-12-28 21:00 | 日記

仮眠景18・竹割山水

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メスシリンダーぐらい背の高いタンブラーグラスに、炭酸で割った鶯色の飲物が注がれている。
透明な泡、緑に深まる水、岩のように液体をせき止めているライムまで、液体を眺めていると、日本の渓谷景をくまなく見つめる眼の旅のようだ。
竹割山水です、と言いながら寺院の女性が、狭い竹林の卓上にそれを差し出している。


……


金色の海を見ながら、赤と黒の美しいオス鳥が横顔のまま、
「波打ち際が綺麗なんだ。わかるかい?」
と言って、クッと正面を向く。
頭はカンムリヅルなのだが身体はどう見ても鹿なので不格好であり、オスの語る愛に集中出来ない。

……

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# by meo-flowerless | 2013-12-26 05:54 |

日記

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東京キネマ倶楽部でのEGO-WRAPPIN'のライブ「MIDNIGHT DEJAVU」を堪能した。
たまに聴きはしてたけど、初めて立ち会ったナマの体験の方が、圧倒的に良かった。凄い完成度。
脳を割る管楽器の破裂。確実な切れ味と伸びのある声。全曲これでもかと仕掛けられる極上の切なさ。


そう!せつない!これでもかと!


会場は、赤いデラックスな内装のかつてのキャバレー空間だった。
半円形の桟敷席から、バルコニーつきのステージを見下ろす。
小柄だが爆弾みたいにパワー秘めた天使の格好の中納良恵が眩しかった。会場の若い人たちのきらきらと憧れる熱っぽい目を、二階の暗がりから見ていた。

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# by meo-flowerless | 2013-12-24 10:15 | 日記

仮眠景17・アンナマリア・ブラッドリー

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アンナマリア・ブラッドリーという名の洋風こけしが、高々と胸を張って、バイオリンを弾いている。


......


ローザンヌ・バレエコンクールをテレビで見ている。
相変わらず辛辣な女解説者が、一人一人の出場者の衣装について細かくこき下ろす。
が、自分には、一つ一つが、全部違う色の鳥のような、精巧な細工に見える。
それらが一センチ大に小さくなり、すべて違う色の指輪になって、十本の両手の指に踊っている。


......



赤い海を見ながら、
「今度もまた、更に簡単に糸をぶった切られた。伝わりっこない」
と思っている自分に、死んでしまったはずの人が苛々しながら、
「全力で呼べよ!!」と怒鳴る。

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# by meo-flowerless | 2013-12-23 11:45 |