画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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島日記2

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朝の雷と大雨で目覚める。
昨夜の制作では疲れがたまってて、眠りながら手だけは絵を描いているという二十年ぶりの状態を経験した。朝見ると他人が描いたような粗い筆跡になってて焦る。

朝のうちに別の島に渡る行程をやめた。雨がやんで昼すぎ母を国民宿舎に迎えに行く。
母は楽しそうにしている。
でも私は常に心のどこかで、小津安二郎の映画みたいに親が一抹の寂寥を感じていやしないか、と心配でならない。

げんに今日が母の誕生日だということ忘れていた。
旅行させることに夢中になっていて、肝心のことを。

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by meo-flowerless | 2013-07-31 10:08 |

島日記1

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誰が縛りたかった訳でもないが長いこと家に束縛され続けた、母を遠い旅に連れ出す。
父も連れて行きたいが、体がもう利かない。父は、母を一人で行かせることをよく許してくれたと思う。
父には何十年掛かった決断だったのかも知れないが、それをいまさら気付くには父の齢は疲れすぎている。いまごろ静かに昼寝しているだろう。


新幹線から母が嬉々として見ている風景は、毎度誰もが当たり前に眺めているような、田のむこうの小山に霧がかかっている普通の日本の風景だった。
「こういう霧がかかった山がずっと見たかった」
それすらを見なかったはずの歳月を感じて愕然とする。
「列車から垂直に延びてる道を見ると無性に哀しいのはなんでだろ」
とも、母は言った。平行に続く道にはなにも感じないのに。
「他人の人生に向かって離れてく気がするからじゃないの」
と自分で思わずこたえてみて、ああ私も、踏切などから垂直に離れていく道に全く同じ悲哀をいつも感じていたなと気付く。

並び沿っていくものよりも、交錯しすれ違ってゆくものに反応する。親子の人生はやっぱり似てる。

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by meo-flowerless | 2013-07-30 09:29 |