画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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水神

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身体で往き、身体で考え、身体で悩み、身体で痛み、身体で想うのだ。それが生きるということなのだ。
と、旅たちは教えてくれる。


綺麗なことばかりではない。汗、暑さ、遠さ、暗さ。
わけの解らない疲れ、どうしようもない孤独が、身体に消えない傷のように刻みこまれた。


そんな傷に、しみいるものは、水だった。
今年の旅の記憶は、日本の血脈深く流れる、透明な水の記憶に尽きる。

続き
by meo-flowerless | 2010-12-27 03:37 |

年忘れ

最も尊敬する師のひとりS先生のご自宅で、大人の美食会が行われた。
普段私にとって第二の家庭のようになっている職場の、同僚助手と講師と学生と、S先生ご家族の持っている懐かしく心休まる雰囲気で、文句無しにこの一年の全ての疲れを払拭できた。

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by meo-flowerless | 2010-12-26 11:09 | 日記

茶の湯と無常

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勤め先の大学で留学生担当委員なるものに今年から任命されたおかげで、日本文化体験の引率として、茶の湯を経験させてもらった。
武者小路千家の『官休庵 東京出張所』にて、庭や茶室を見せて頂き、御茶を頂き、家元の講義を拝聴した。
庭見学のときから茶道精神の抽象性どっぷり、流麗難解な説明がポンポン飛んでくるのを、日本語に慣れていない留学生は「.........」、それを英訳してやれない私も「.........」。
茶室の躙口がこんなに小さく低いところにある理由、二つの露地の行書的、草書的と言える役割...
まあ私は日本人なので予備知識はあったものの、改めて留学生たちの視点を想像しながら見ると、何故この非合理なような小世界の中で見事に成り立っている合理的な美学があるのか、不思議に思えてならなかった。

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by meo-flowerless | 2010-12-17 00:12 | 日記

古書店主の憂鬱と私の焦燥と

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最近古本を漁っていると、古書店の店主によく話しかけられる。
長々いつまでも書棚を吟味して何冊もレジに積んで持って行くと、もうそのときには私にある人種の認定を下したのかなんなのか、常連のように話しかけてくるのだ。



きょうは本郷界隈の古書店を覗いた。私なんぞにはちと敷居の高い、東大生御用達の研究所専門店が多いのだが、シャッターを閉めている店も多い。
そして、あれっと思うほど大学の門前町が寂れている。冬だからか?この枯葉感.....
数件覗いたが、何となく回転の悪そうな品揃えの店もある。今の東大生は古書店なんか使わないんだろうな。目の前にあっても。



夕暮れ迫り最後に辿り着いたD書店は宝の山のようにも見えてずいぶん長く私はいたが、学生らしき客は本当にいない。
十年前くらい、駒場の東大の付近の古本屋には学生が結構いたけどな。
....などと思ってレジにまた本を持って行くと、女主人さんがまた突然、常連に話しかけるように、話し始めた。

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by meo-flowerless | 2010-12-15 04:31 | 日記

リエゾン展はじまる

LIAISON (Enishi)

2010.12.04 [sat] - 12.24 [fri] (予定)
リエゾン展  
伊奈英次/齋藤芽生/瀬川剛/西ノ宮佳代/吉澤美香 ほか


わが愛するギャラリーアートアンリミテッドも五周年を迎えました。
今まで私達の展示にお越し頂いた皆様も、まだ画廊を知らない皆様とも、これからも、この場でまた新たな縁を結び、絆を結ぶことが出来るといいな、と思っています。

クリスマスパーティも催します。
季節柄クリスマスのざわめきと楽しみを感じさせる明るい展示になるのでしょうか......私以外は....

十二月をイメージして書かれた私の新作小品、タイトルは結局最後に『晒野団地闇結社』となりました。クリスマスとはほど遠いかもしれないですが、是非見てくださいね。

是非ご高覧下さいませ!

パーティ=12月18日(土) 17:00-19:00  ドレスコード:クリスマス 

ギャラリー・アートアンリミテッド
〒107-0062 東京都港区南青山1-26-4 六本木ダイヤビル3F
TEL:03-6805-5280 / FAX:03-6805-5281
MAIL : info@artunlimited.co.jp
by meo-flowerless | 2010-12-04 02:29 | 日記

十二月文庫の『悪魔のトリル』

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今から十年少し前、池ノ上という町に住んでいた。
いつもライブ後の酔いのようなまったりした空気の下北沢から、坂を上がって下ってまた階段を上がる、夕陽が強く差す高台。



迷路のような東京の町の、あらゆる道の通り方を試し、迷子になりながら暮らした。
夜は新宿方面の赤い灯を反射し、いつも珈琲の底に沈んだような色の空をしていた。
家に辿り着く最後の坂のてっぺんからは真正面に小さく東京タワーが見えた。
ケーキに付いてるアンゼリカの砂糖漬けのような色に感じた。

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by meo-flowerless | 2010-12-02 17:13 |

変奏曲の魔力

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油画科の大学院は、人の気配の少ない郊外の校舎に研究室があった。
今でもそこで勤務しているのだが、私が学生の頃そこに流れていたのは、特別な時間だったような気がする。
密閉された療養所空間か何かに隔離されて外界に降るみぞれを見ているような、淡い日々。


とにかく淡々と日々が過ぎて行った。
特に言葉数も多くないが、空気で気心が知れているような同級生達との制作空間。
毎日同じ挨拶から一日が始まり、似たような会話で終るとわかっていても、それを敢えて細やかに繰り返す日常。
何の事件もなく、何の成就もなく、何の破綻もなく、卒業を黙って待つ日々の砂のような密度だけがある。


変奏曲のような日々だった。

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by meo-flowerless | 2010-12-01 02:58 |