画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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水神

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身体で往き、身体で考え、身体で悩み、身体で痛み、身体で想うのだ。それが生きるということなのだ。
と、旅たちは教えてくれる。


綺麗なことばかりではない。汗、暑さ、遠さ、暗さ。
わけの解らない疲れ、どうしようもない孤独が、身体に消えない傷のように刻みこまれた。


そんな傷に、しみいるものは、水だった。
今年の旅の記憶は、日本の血脈深く流れる、透明な水の記憶に尽きる。

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by meo-flowerless | 2010-12-27 03:37 |

十二月文庫の『悪魔のトリル』

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今から十年少し前、池ノ上という町に住んでいた。
いつもライブ後の酔いのようなまったりした空気の下北沢から、坂を上がって下ってまた階段を上がる、夕陽が強く差す高台。



迷路のような東京の町の、あらゆる道の通り方を試し、迷子になりながら暮らした。
夜は新宿方面の赤い灯を反射し、いつも珈琲の底に沈んだような色の空をしていた。
家に辿り着く最後の坂のてっぺんからは真正面に小さく東京タワーが見えた。
ケーキに付いてるアンゼリカの砂糖漬けのような色に感じた。

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by meo-flowerless | 2010-12-02 17:13 |

変奏曲の魔力

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油画科の大学院は、人の気配の少ない郊外の校舎に研究室があった。
今でもそこで勤務しているのだが、私が学生の頃そこに流れていたのは、特別な時間だったような気がする。
密閉された療養所空間か何かに隔離されて外界に降るみぞれを見ているような、淡い日々。


とにかく淡々と日々が過ぎて行った。
特に言葉数も多くないが、空気で気心が知れているような同級生達との制作空間。
毎日同じ挨拶から一日が始まり、似たような会話で終るとわかっていても、それを敢えて細やかに繰り返す日常。
何の事件もなく、何の成就もなく、何の破綻もなく、卒業を黙って待つ日々の砂のような密度だけがある。


変奏曲のような日々だった。

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by meo-flowerless | 2010-12-01 02:58 |