画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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米ソ対抗ユートピア像

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自分が住んでいた団地と見間違えるほど似ている何か。
これはソビエト60-70年代の建築、という珍しい写真集の中の一枚。


下はそれぞれ同写真集の懐かしきソビエトと、1950-60年代のアメリカのレジャー施設や万博系のアトラクション。
すぐ下の写真なんか本当に館ヶ丘団地の一街区としか思えない。
ぞーっとするほどだ。
インターナショナルスタイルの遺伝子が「多摩」だの「クラスノヤルスク」だのの遠い遠い空を結んでた、その距離感に感慨。


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by meo-flowerless | 2010-11-27 02:00 |

八王子古書狩り

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今年は葉の色づき具合が綺麗だ。
夏が暑すぎて、毛虫が桜の葉を食わなかったからだ、と母は言う。
確かに。


晴れの休日だ。母と落葉散歩する。
二人とも子供に帰り、足でブルドーザーのように落葉を掻いたり、わざと蹴散らしたり、踏んで歩く。
私の実家は日本三大銀杏並木と言われる名所にあるので、写真のこの様子だ。
ただし、甲州街道沿いなので車が多いけれども。


バーミヤンで昼飯を食べながら、以前学生と話した『好きな人を紙の種類に例えたら』という話を母にする。
「解んないよ、男に例えるなんて。私もうこんな年だし(母)」
人に例えなくてもいいけど、どんな紙が好きか、という話にいつの間にか移った。



私は、むかし父の書斎に雑多に原稿用紙と一緒に押しこめられていた、黄ばんだパラフィン紙を思いだした。あれはなぜあの本棚にたくさんあったか。乾きすぎて手の中でぱりぱりと破れる破片もあった。


母はハヤカワ・ポケット・ミステリー文庫に使ってある黄色い紙だ、と言った。
「内容というよりあの本の仕立てが好きなのよ。結構黄色みがかった、ざらっとした紙で、天地と小口が鮮やかな黄色に塗ってあるんだよ」
実家に寄って見せてもらったのが、上の写真の文庫。

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by meo-flowerless | 2010-11-24 01:44 |

神保町徘徊

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神保町での戦利品。『ミセス全集7 くらしのセンス』文化服装学院出版局 昭43
1000円だったが素晴らしい、ハードカバーの本。
『ミセス』はうちの母も昔買っていたファッション雑誌だが、その連載コラムなどのアンソロジーなのだろうか。
他にファッション、料理などの巻もあったが、これが一番欲しかった。
コラムの内容は、「私信、贈り物、紅茶のもてなし、夫の母、哀しみ、髪の表情、唇、眼鏡、微笑、うしろ姿。ポーズ、印象、人形、宝石、家庭博物館、辞書好き、絵ごころ、綴る、旋律、花作り=東洋蘭、カラジウム、活ける、旅情、小さな旅、海、町、家事とは。捨てること、機械、季節前の一日、太りすぎやせすぎ、ミセスの憂うつ、たばことお酒、眠り、行きつけの病院、捺印、プライバシー.....」
生活に関するありとあらゆる心得と切り抜けのセンスへの言及。
執筆陣は渋沢秀雄、江崎誠致、土岐雄三、佐藤愛子、三浦朱門、有馬頼義、中原祐介、深尾須磨子、尾崎秀樹、竹西寛子、白州正子、福永武彦、加藤秀俊、星野立子、なだいなだ、邸永漢....等々。
母にあげることにした。



盟友ZCと久しぶりに回遊。彼女は高校の同級生だった。
最初は銀座で待ち合わせたが、神保町を結果的にうろつくことに。

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by meo-flowerless | 2010-11-23 01:21 |

LILICUB "Faire fi de tout"

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いくつもの旅をしてきたが、私にとって今迄の忘れられぬ風景の半分は、
22歳の時の欧州3ヶ月旅行で経験したことのような気がする。


何となく自分の中で処理しきれない、決着がつかない、
私が絵に描く風景とはまるで裏返しの半球での出来事であり、
未だに封印をしている記憶でもある。


最近、夢の断片のように、あの場所の光景がよく蘇る。
異国の原色の中の疎外感と、妙に退屈な郊外の日常とが結びついた、
ねじ曲がってシュールな光景たちだ。
思い出すたび、真夏の一瞬の爆撃で消されるようなあざやかさが蘇る。

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by meo-flowerless | 2010-11-19 08:51 |

幻想ソビエト

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                          (写真:`English Russia`より)

*Soviet Architecture of Today 1960s-early 1970s
*Москва: Памятники архитурЫ 1830-1910-Х ГОДОВ
*Avantgarde II 1924-1937 Sowjetische Architektur
*ロシアの旧秘密都市 (ユーラシア・ブックレット)

三冊の旧ソビエト時代の建築資料集と、ロシア関係の文庫の一冊を今注文している。早く来ないかな!

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by meo-flowerless | 2010-11-17 00:47 |

紙上楽園への旅

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相変わらずユートピア都市論に夢中。
ユートピアとは、桃源郷ともアルカディアとも違う、徹頭徹尾、影の無い人工の理想郷なのだ。

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by meo-flowerless | 2010-11-13 04:45 |

『コラージュ・シティ』コーリン・ロウ、フレッド・コッター

さらにひどい風邪をひいてしまった。ゴホゴホッ。人には会えない。読書。

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コラージュ・シティ
COLLAGE CITY
コーリン・ロウ、フレッド・コッター 共著 1978年 鹿島出版会

熱狂的な読書家でもない私は、極めて感覚的に、気分に合う本のタイトルを本屋の棚から抜き取る。
のだが、それがたまに、華奢な本の作りとは裏腹にゴツい書物だったりする時がある。


団地の原風景と自分の世界感の謎を知りたくて、昭和日本における論に関わらずあらゆる「ユートピア」「都市」を論じる本に、手がつい出てしまう。
そんな興味の中の一冊に過ぎないと思って買ったこの本、風邪の身体で読破するにはかなり密度の濃いハードな内容だった。

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by meo-flowerless | 2010-11-10 13:56 |

夢のミルクホール

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「ミルクホール」という言葉を初めて小説かなにかで見たときに、なんていい言葉なのだろう!と思った。
それは明治時代発祥の、牛乳を飲ませる喫茶店のことなのだが、小学校で無理矢理飲まされた牛乳とは絶対に違う、甘い冷たい天上のミルクを想像してしまうのだった。


同じように「水菓子」という言葉。乾き菓子と区別した生のフルーツ等の呼び名だが、消えてしまった日本の夏の塵、埃、光と影のすべてがそこに凝縮しているみたいな涼しさがある。


夢のミルクホールで飲みたい、私の中での極上の飲み物達を集めてみた。
もう二度と口にすることはない、もしかしたら夢だったかもしれない、あの日の喉の潤いと、甘さ。
思わずごくりと唾を飲み込む、すてきな甘露のご紹介。

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by meo-flowerless | 2010-11-04 02:26 | 匂いと味

奈落と虚空

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奈落、あるいは虚空。それが私の帰る場所だ。
格好いいからこれらの言葉が好きだ、というだけじゃない。


ぽっかりとあいた場所。



人生に一度、原風景を一枚だけ描いて死ねと言われたら、あんな奈落と虚空を描く。
それが私の心の地形そのままの情景だからだ。


あの奈落と虚空に流れる時間は、深夜から未明に掛けてと、鈍い金色の午後四時頃の二種類しかない。
日常の中でも、この時間帯にのみ時々私は、本当の意味での「素」に帰る。


十四五歳のときにははっきり、奈落、虚空という言葉を日記の中に頻繁に使っていた。
だからそれよりもっと早い時期にその言葉を知り、自分の何かをうまく言い当てる言葉と感じていたのだろう。


何のために生きてるのかというと、厳密に言えば、最終的には絵が好きだからでも愛する人達のためでもない。
私を生かそうとし殺そうとするあの奈落と虚空の情景があるからだ。

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by meo-flowerless | 2010-11-03 05:54 |