画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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ガラム

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九月の雨の夜には、ガラムの匂いを思い出す。甘くて癖のある、香煙のようなインドネシア煙草。
青春は苦く、地味だった。
ガラムはその青春の匂いだった。

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by meo-flowerless | 2005-09-30 01:03 | 匂いと味

安島君と木俣君

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昨日は朝から、茨城県下のY小学校にて「一日・図画の先生」バイトだった。
たった二時間の授業ではあるが、めいっぱい声を張り上げるので大変だ。
しかし私は小学生と昔から妙に相性良く、彼らを見ていると飽きない。担当したのは三年生。七月にもこのクラスを一度受け持ったが、夏休みと運動会を挟んで瞬く間に大人びている彼らを見て感慨深かった。

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by meo-flowerless | 2005-09-29 02:30 |

海の涯の通信音

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北海道のタクシー無線に紛れるロシア人の声。台風の日、全世界を遠く感じさせるようなニュース音声。雨の何処かから切れ切れに聞こえてくる、モールス信号的な音。

そういう類の通信音が好きである。
遙かな距離を結ぶ通信であるほどよい。
私は別に無線マニアではない。偶然聞こえてくるからこそ、それらは悲哀がある。

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by meo-flowerless | 2005-09-27 00:47 |

悩めぬ悩み


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美大受験予備校の講師をしていた頃。
女性講師が少なく男性講師が席を占める講師室で、油絵科昼間部では私は当時紅一点(もう一人くらいいたか?)だった。同僚は全くそうは思わなかったろうが、私なりに、普段の自分よりはすましこんで仕事をしていた。
ある日、私のクラスの女子生徒が訪ねてきた。物凄い大声で、入ってくるなりこう言った。
「ねえ芽生先生……もだえるって、なに?

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by meo-flowerless | 2005-09-25 22:41 | 絵と言葉

愛着臭

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小さい頃よく、密かに嗅いでいた匂い。

「ソノシート」(赤色)の匂い。舐めたこともある。ペコンペコンとたわませながら嗅ぐとまたひと味違う。 
ミシン脇のちょっとあいている穴(そこから中の機械とパイロットランプが見える)から微かに漏れる熱っぽい匂い。ミシンの中に住みたいという感情は今でもある。
トイレットペーパーロールの断面を爪でガジガジして、匂いを嗅ぐ。今でもやる。中毒性あり。
賞品用リボン(水色)の匂い。鼻をくっつけギザギザの触感とともに楽しむ染料系の香り。夏場所を見ていて、水色のまわしをしている力士を見つけ、そのまわしの匂いも嗅ぎたかった。
箪笥の奥にしまい込んである風呂敷の匂い。結目の跡がついたところが一番「渇いた染料臭」あり。
by meo-flowerless | 2005-09-24 21:43 | 匂いと味

色の洪水

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画材屋は、「森」である。
幼い頃、童話によくあったシーン。行ってはいけない森に迷い込んだ子供が、その道々の美しいきのこや花を摘むのについ我を忘れ・・・そういう、妖しい禁断の森。
学校帰りにほとんど画材屋で時間を費やすようになったのは、高校生の時だ。画材といっても、キャンバスだの紙だのの売場には行かない。ひたすら、虹みたいに色彩の並ぶ「絵具類の棚」の前にいるのである。お金がないので買わない。しかし頭の中で考えているのは、「もし一万円持っていたらこの色とこの色を買う」という希望リストである。えんえんと買いもしないのに考えている。

実際に絵を描く時の喜びとか、絵を描いて人に評価される喜びには、実は私はあまり無頓着である。淡々と毎日描く。
何が喜びかというと、
「画材」である。

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by meo-flowerless | 2005-09-24 01:33 | 絵と言葉

病変花色

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これは木の汁をすうアブラムシ
 これは葉の色が悪くなるハダニ
 黒い星のクロホシビョウ
 白いカビのウドンコビョウ
 カッパンビョウは葉を枯らすのです
 カダン花壇カダン お花を大切に

花壇用駆虫殺菌剤「カダン」のテレビ宣伝。
もう忘れて歌えなくなってしまったが、最近、全歌詞を発見した。

 

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by meo-flowerless | 2005-09-22 01:23 | 絵と言葉

「零式」/坂本弘道

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他人の夢に間違って入り込んでしまった。それは、いけないことのような気がする。でもこの音楽はそれを私にさせてしまったかもしれない。

柱時計の音で始まる一曲目。思い詰めたように静かにはじかれるチェロ。
誰か他人の寝息を聴いてるような錯覚に陥る。
例えば倦怠い夏の午後。暗い部屋の中で誰かが昼寝している。その寝顔を何となくぼんやり眺めているうちに、突然、エアポケットからその人の睡眠意識の中にしゅっと吸い込まれてしまう。

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by meo-flowerless | 2005-09-20 00:40 |

lodig


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「迷子の呼び出しを致します

午後三時、少し日の陰ってきた、この鄙びた海浜行楽地に、遠い微かな女の声が響き渡る。

…様 弟さんが お待ちです


確かに今呼ばれたのは私の名だった。空耳のようにも思えた。先程からこの鬱蒼とした陸繋島の地形の、どの道を歩いていても聞こえてくるのどかな音楽。それと重なるように曖昧な反響音を伴いながら、その放送は一瞬聞こえたのだ。」


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by meo-flowerless | 2005-09-18 22:19 |

船頭小唄

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俺は河原の 枯れ芒(すすき)
同じお前も かれ芒
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れ芒

死ぬも生きるも ねえお前
水の流れに 何変わろ
俺もお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ

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by meo-flowerless | 2005-09-17 00:14 |