画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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カテゴリ:告知( 21 )

個展【密愛村】 -秋の有隣荘特別公開-

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2009年から描き続けているシリーズ【密愛村】が、収蔵先の大原美術館・有隣荘の特別公開に合わせて展示。【密愛村】Ⅰ、Ⅱ、Ⅳが一堂に会する機会は作者にとっても初めて。
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歌舞伎の心中もの「道行」や、歌謡曲の悲恋に思いをはせながら、架空の男女の一夜の夢の逃避行を物語る世界です。絵に合わせたドレスと詩のインスタレーションは、母の全面的な協力を得て作られました。また日本家屋での展示空間は私にとっても戸惑いと新鮮さが入り混じる経験となり、思わぬ立体作品が生まれる結果に。紙で出来たちいさなドライブインやモーテルは、脳裏に広がる密愛村の精巧なマケットのような気持で作りました。
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山陰や瀬戸内にお出かけの方は是非お立ち寄り下さい。大原家別邸であった、日本家屋自体が素敵な空間です。

平成二十八年 秋の有隣荘特別公開 齋藤芽生
会期:10月7日(金)〜23日(日)
会場:大原美術館 有隣荘(旧大原家別邸)
入場料:大人 1000円 (学生500円)
住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
お問合せ:086-422-0005 (大原美術館)
by meo-flowerless | 2016-10-05 17:08 | 告知

個展 【密愛村Ⅳ〜不気味な女】

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The Godess of Weather Disturbance / 不安定な気象の女神 2016 60×60cm 紙、アクリル


齋藤芽生個展  【密愛村Ⅳ〜不気味な女】(リンクあり)
7月13日(土)~8月13日(土)、ギャラリーアートアンリミテッド(東京・乃木坂)にて開催です。
営業時間:13時〜19時
休廊:日曜・祝日・火曜

歌謡曲的な男女の虚構の世界を描いてきた『密愛村』シリーズ。その第四シリーズは、私自身を取り巻く女性性を考えるために描き始めた。
女が社会での何らかの役割を演じるのをやめたとき、姿の見えない世論の総攻撃が何故かそこだけに集中する風潮。女という性が不気味に宙吊りになる、新たなる「魔女狩り」時代の幕開けなのだろうか。いまの私は、それに抵抗しようとする自分の中の感覚の蠢きを描こうとしているのかもしれない。



今秋、大原美術館 有隣荘での個展を控え、「密愛村」と「野火族」を発表します。おぼろげな顔の女たちが登場する妖艶で不思議な絵画世界。ご高覧ください。


【予告】
平成二十八年 秋の有隣荘特別公開
齊藤芽生
会期:10月7日(金)〜23日(日)
会場:大原美術館 有隣荘(旧大原家別邸)
住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
お問合せ:086-422-0005 (大原美術館)

by meo-flowerless | 2016-07-26 18:06 | 告知

個展 【密愛村Ⅳ〜不気味な女】

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齋藤芽生個展  【密愛村Ⅳ〜不気味な女】(リンクあり)
7月13日(土)~8月13日(土)、ギャラリーアートアンリミテッド(東京・乃木坂)にて開催です。
営業時間:13時〜19時
休廊:日曜・祝日・火曜

【不気味な女】

不気味な女がいる。遠くにひとりでいる。自由に彷徨っている。
こちらの出方を待っているように見える。誘いかけているようにも見える。精霊かなにかなのかもしれない。まがまがしくて、あれに近づきたくはない。きっと、夕陽に闇に乱反射に向かって人の存在をひもといてしまう。狂おしく光る海や深い夜への扉を、開いたりしてしまう。
あれは封印されている女だ。なにかの引導を渡す女だ。霊媒をする女だ。岐路や境界に立つ女だ。眩しさと暗さの、いずれもの元凶。あの女に選ばれても恐いし、選ばれなくても恐い。人からもっと遠く存在する限りはあの女も、ひとつの聖域であり続けるのだろうけれど。


今回の「不気味な女」のシリーズのいくつかには、精霊か地霊のような女が出てくる。【密愛村】のシリーズで隣に寄り添っていた男は姿を消した。【野火賊】で不穏な同盟を結んでいた集団からは放逐されひとりになった。ここにいるのは、そんな解き放たれてぼんやりした女、存在がむだになってしまった少女たちなどだ。いかにも不気味な有様などはしていないが、私は彼女らにまがまがしさを込めて描いている。これからの続編には、もっと自由でうわの空な少女、ひとりで秘事に没頭する狂女、わけもなく孤高な女、そんな者たちが登場するだろう。


ひとり遊びを好み、憧れの何たるかを知らぬまま憧れ、夢想の世界に遊ぶような女は、少女であろうが成人であろうが、世間からたしなめられる。制裁を加えられる。ある種の天然に生きるような女は、きっとなんらかの魔女狩りに遭う宿命にある。古今東西、かわりなく。


魔女狩りを恐れる女たちは今や、自分の社会的価値や役割をうまく纏うようになるばかりだ。しかも、世間からの押しつけでもなく自ら選び取ったかのように纏ってみせる。
世間を渡り歩く女性の生きざまなどを描きたくはない。私なりに節度を持って社会生活していたりするのだけれど辛い。ジェンダーとして語られる女にも興味がない。美少女の市場価値にも興味はない。
立派に役割のある女など、まがまがしくもなんともない。まがまがしさと懐かしさの混在する所にしか私にとっての美はなく、その美にずっとふけっていたい。本当は。


遠い女。神出鬼没の女。孤独な夢に遊ぶ女。自然に近い女。常識から放逐された女。社会を知らない女。
いまの世間からは何となく浮いてしまい沈んでしまう、他者にとって凶と出るか吉と出るか全く読めぬ存在、不穏で扱いにくい不気味な人影が、私には慕わしく懐かしい。



 【懐かしい女】

小川未明の【牛女】は、私にとって忘れられぬ童話の一つだ。
村人から多少の嘲笑を含め【牛女】と呼ばれる、言葉を語れないが気は優しい、力持ちの大女がいた。彼女は村人のぶんまで力仕事を買って出つつ、共同体にささやかな居場所を作った。
彼女はたった一人の息子を残し病死する。しかし冬になると遠くの山に積もる雪の形が、女の面影になって毎年現れる。彼女は、息子や村を見守る、いわば地霊になったのだ。
 

地霊としてあり続ける在りかた。言葉無き無限の言葉。私のなかの究極の「女」というものの原型は、この【牛女】なのかもしれない、とたまに思う。
小さい頃初めて読んだ時に、号泣した。その涙の感覚は、今もあまりうまく説明出来ない。ただ一つ覚えたのは、「懐かしさ」はつねに「取り返しのつかなさ」とともに存在する、という感覚だ。
一児の母親としての包容力でこの童話を読み解こうとするのは簡単だ。が、そういうふくよかさよりもっと深い寂寥を、私はこの童話に感じる。全ての雌が生殖不能にならない限り、生理としての母性はこの先も減少こそすれ生命体に受け継がれ、語り継がれるだろう。しかし【牛女】に漂う、どうにも行き場の無い喪失感は、そのように自然に還ることの循環性とは、ちがうところから来るように思う。
 

村人の見る錯覚の牛女の面影には、彼女を軽く蔑んでいた自分たちの後悔と憐憫がほのかに入り交じる。それ故に牛女の地霊としてのまなざしは、決して優しいだけのものではない。取り返しのつかなさ、手の届かなさ。忌まわしさ、恥ずかしさ、悔い。そして諦め。残された者たちにそういう人間感情を教える存在は、微笑みながらも手厳しい。
 

「懐かしい」という感情は、アンビバレントを帯びた感情だ。レトロ商店街や懐メロ風ポップスのように甘く価値化された暖かみのことを私は言っているのではない。
私達はあの感情に助けられ励まされることもあるが、激しく切なく心身を削られることも多い。人というものはせわしなく人生を送るうちに、この甘美でもあり過酷でもある「懐かしい」感情に耐えられなくなる時が来る気がする。どこかの時点でそんな複雑な心の揺れを、手放す判断を下す気がする。
 

「懐かしんではいけない懐かしいこと」を不意に思い出してしまう時に、手厳しい寂寥は襲いくる。
人は、自分の愛する懐かしい感情をなぜか同時に恥じ、自分の誇る懐かしいものになぜか自嘲を込め、自分が語りたい懐かしいことになぜか押し黙る。懐かしいことはときに不気味であり、さらに罪悪である。私達は懐かしい対象に、制裁を加える。私の描きたい女の姿は、押し殺され封印された懐かしさの、化身の姿もといえる。
by meo-flowerless | 2016-07-18 02:38 | 告知

香星群アルデヒド・第九回

短編小説・香星群アルデヒド
第九回 UPしました。

http://www.geishin.co.jp/comunity/27/9.html
by meo-flowerless | 2014-06-28 10:55 | 告知

多摩美にてレクチャー

本日6月14日(土)、多摩美術大学芸術学科21世紀文化論の枠で、講義をさせていただきます。た


ー 『其の世の博物学』齋藤芽生 レクチャーホールBホール 13:00開場 ー
多摩美術大学八王子校舎にて。
興味のあるかた是非どうぞ。

by meo-flowerless | 2014-06-14 10:41 | 告知

香星群アルデヒド・第八回

短編小説連載 『香星群アルデヒド』 第八回、アップしました。


http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/8.html
by meo-flowerless | 2014-05-27 23:23 | 告知

個展初日・御礼

昨日は、私の個展の開始日だった。オープニングパーティを開催致しました。
来ていただいた方々、見てくれた学生、手伝ってくれた人々に心からの感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます。



私自身は本来パーティやイベントが実は大の苦手なのだが、「美術作家という一つの職種を営む」上で必要な人との関わりの中で、晴れの舞台がどういうように必要なのかということを、年を重ねるにつれ学ばせてもらっています。
本来は静けさの中でいろいろな対話をしたり、作品を自由に眺めていただきたいとも思いはあれど、一度しかない人生の中でああいう場所でいろいろな再会や邂逅が交錯するのは、それも一つのドラマなのだと思います。



そしてトークショーにも沢山の方に集まって頂きました。
山下裕二先生のお話によって会場がとても濃密な一体感に包まれた気がします。
あと一時間長かったら、二人とも歌謡曲を歌いだしたような...気がする。
自分にとってそういう雰囲気ほど幸せなことは、他にない!
by meo-flowerless | 2014-04-20 22:54 | 告知

香星群アルデヒド・第六回

短編小説連載 『香星群アルデヒド』 第六回、アップしました。


http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/6.html
by meo-flowerless | 2014-04-11 20:03 | 告知

個展 『香星群アルデヒド』

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『香星群アルデヒド』   
齋藤芽生展
2014.4.19(土)~5.24(土)


ギャラリーアートアンリミテッド

協力:岡部版画工房 芸術新聞社


営業:13:00-19:00 (4.19のみ22:00まで営業)
休廊:日曜、火曜

トークイベント:4月19日(土)
齋藤芽生 (画家)×山下裕二(評論家)
開場16:40、トーク17:00〜18:30
要予約 info@artunlimited.co.jp 定員30名  料金1000円
 
日本美術研究者であり、現代でもっともアクティブな評論家の山下裕二氏をゲストに迎えて齋藤芽生との対談。初個 展以来、齋藤芽生を見続けて来た山下裕二氏と初の対談。


オープニングパーティ:4月19日(土)
20:00~21:30

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by meo-flowerless | 2014-04-05 22:30 | 告知

四畳半店頭みくじ!

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男と女の『四畳半みくじ』、各書店に現れ始めているようです。
芸術新聞社さんのTwitterから写真をお借りしたのですが、これは丸善丸の内本店、書店店頭にてのおみくじディスプレイです。なんか不思議な夢みたい。
箱の穴に手を突っ込んでおみくじを、ひいてください!


私はまだ家にて制作浸けで見に行けていませんが.....
本当に芸術新聞社さん、誰より根本さんには心より感謝しております。
みんなみくじひいてくれるといいなあ。
気軽にくじを引いてみて、思わずディープすぎる内容に愕然としたり、して欲しいです。



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また、先日の東京新聞にもこんな広告が。
これはすごく、本を出版させてもらった!という実感が湧いてきます。
[本邦初のおみくじ文学を堪能あれ!]に、しびれます。



心がざわつく愛のおみくじ集。
ひねりの入ったプレゼントとかにもどうぞ。
まだイマイチ目覚めていない恋の相手や涸れはてた伴侶に、性教育ならぬ情操教育ならぬ、情念教育をして差し上げてください。
もしそれでふられたら、すみません。


おおっぴらな「恋愛」のようすを描いているというよりは、かくされた「慕情」を秘密裏に言い当てる、といったほうがいいでしょうか。そういうことにピンと来たら、買いましょう。
by meo-flowerless | 2014-04-02 18:04 | 告知