画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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カテゴリ:夢( 28 )

2016年10月の夢

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by meo-flowerless | 2016-10-01 05:34 |

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by meo-flowerless | 2016-09-01 12:03 |

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by meo-flowerless | 2016-08-01 07:29 |

2016年3月の夢

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by meo-flowerless | 2016-03-23 04:54 |

仮眠景24・山岳寺院

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寝惚けながら手洗いに立ったら、そのまま道に迷ってしまった。
アジアのどこかの国の、夜の小路を彷徨っている。
靴下姿で、目覚めた時の半眼が張り付いたように直らないまま、異国に揺らめき出てていってしまった。


道の果ての山岳寺院の灯以外は、歩き続けられないほどの暗闇だ。
その遠い寺院から、何故か間近な感じで、異国的なお経と香気が流れてくる。
「たった一人で逃げよう」と願ってさっき眠りについたのだから、早くもその願いは叶ったんだ。
でも、取り返しのつかない闇に落ちてしまった気がする。
いったんこの眠い瞳を閉じれば、それが本当の死に直結している、のをどこかで認識している。

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by meo-flowerless | 2014-02-19 15:29 |

仮眠景23・花言葉

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白昼の体育館の壁がうららかに日を照り返す。
体育館の中では一般公開現代美術講座のようなことをやっている。
言葉によるグルーピング、というのをその先生は重視しているようだ。
先生は私たち学生の持つそれぞれのキーワードを紙片に印刷し、体育館に並べグルーピングマップを作っているようだ。



私の名札は他人より大きくて、おそらくは重視してくれてるんだろう。
しかしキーワードカードに、新刊書のようにわざわざ銀色の帯が付いてて、そこに仰々しいキャッチフレーズがある。
『ふと……きづいたんです。私にとっての、花ことばを…』



そんなのは私が言った言葉じゃない。
でも先生はその場所に立ちながら、聴講生に説明している。
「この人は花言葉においてのみ、特別に抜きん出ている。だからこのグルーピングの山に位置する」
違うんだけどな、と思っていても、私は真昼の体育館を外の茂みから覗いているだけである。
繁みは、燃えあがるような桃色の花の海である。

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by meo-flowerless | 2014-02-16 08:48 |

仮眠景21・殴り雪

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冬の閑散とした海辺の住宅地の駅前を歩いていた。
海岸沿いに曲がっていこうとするその角、大型の真白なバンが、カーステレオ音楽の大きな音を立てている。
煩いな、と思ってそっちを見た。
すると、海に面したドライブスルーに入ろうとしていたそれが、私の一瞬の視線を察知するかのように、進路を変えゆっくりバックし始めたのだった。



相手はスモークガラスの、運転手の見えない車だが、確実に目が合った感じがあった。
私は何気なくきびすを返し、駅の方に戻り始めた。白い車がターンして、ゆっくり私の後方に回り始めた。
付け始めたのである。
心臓がばくばくする。走り出すわけにも行かない。心当たりは無いから、変な動きをしたくもない。




途中の路地でくるっと左折して車をまいた。車の音楽はすーっと通り過ぎ、駅の方へ行った。
まいたあとは、死物狂いで住宅街を走った。次第に泣けてきて、足も縺れるようだ。
あの車のカーステレオの音楽がまだ街のどこかに響いているが、それはゴミ車のオルゴール音楽のようなものに変わっている。
執拗に、オルゴール音楽の松任谷由実の『守ってあげたい』を鳴らしている。

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by meo-flowerless | 2014-01-20 06:21 |

仮眠景20・銀砂子

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旅館の廊下は、物凄く長い。暗くて、もう二部屋先の様子は見えないほどだ。
遠い部屋の人に、緊密に切実に話したいことがあり、電話をかける。
電話機は、昔風の黒電話だ。相手の声が肝心の所で途切れてもどかしく思う。
ふと見ると、実はそれは黒電話ふうの糸電話だった。



顔も場所も見えない相手に対し、なんとか糸をピンと張るよう、闇をあちこち動きまわる。
糸の調節に疲れはてた頃、自分のどこかから、ずるずると電話機の渦巻コードが垂れ下がっているのに気づいた。
腹部から垂れ下がっているのだ。
コードの先に別の受話器があるかもしれない、と辿っていく。
明かりが漏れている近くの部屋をそっと覗くと、そこに浴衣姿でいる、別の誰かの腹部に繋がっていた。
「そうか、臍の緒なんだ」
と呟いてしまった瞬間、遠い糸電話の相手が、思い切り張り詰めた糸を一方的にぶった切ってきた。
弾みで飛んできた向こうの紙コップ受話器が、私の頬を激しく打った。


.......

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by meo-flowerless | 2014-01-07 23:55 |

仮眠景19・苺

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もう長いこと、覆面で共同作業している。
覆面は、鉄工所で火花を除けるマスクのようなものだ。
人に言ってはいけない内容の仕事らしい。
共同作業者の表情も声も分からず、腹の内が分からないので、最初はまさかこの一連の作業のやり取りがケーキを作っている作業だなんて、自分でも思わなかった。



けれど現にショートケーキが出来つつある。
作る喜びを分かち合うことは未だ出来ていないが、最高の下地が出来ていることは確かだ。
手探りのようにしてクリームも塗った。
苺を乗っけるときだけは、どうか相手に覆面と手甲を外して欲しい。
素手と素顔で苺を乗せてほしい。
と切に願っている自分がいるが、それが叶うかどうかは相手次第である。



......

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by meo-flowerless | 2014-01-05 05:55 |

仮眠景18・竹割山水

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メスシリンダーぐらい背の高いタンブラーグラスに、炭酸で割った鶯色の飲物が注がれている。
透明な泡、緑に深まる水、岩のように液体をせき止めているライムまで、液体を眺めていると、日本の渓谷景をくまなく見つめる眼の旅のようだ。
竹割山水です、と言いながら寺院の女性が、狭い竹林の卓上にそれを差し出している。


……


金色の海を見ながら、赤と黒の美しいオス鳥が横顔のまま、
「波打ち際が綺麗なんだ。わかるかい?」
と言って、クッと正面を向く。
頭はカンムリヅルなのだが身体はどう見ても鹿なので不格好であり、オスの語る愛に集中出来ない。

……

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by meo-flowerless | 2013-12-26 05:54 |