画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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カテゴリ:本( 14 )

遊びの百科全書5 『暗号通信』  ~ 巌谷國士編 

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いまでも子供の世界には、なぞなぞ遊びが生き残ってるだろうか。
私はなぞなぞに答えるのが苦手な子だった。
「逆立ちすると軽くなる海の動物なーんだ」
「....フグ」
「ブー、イルカでーす」
「………」   


人に問題を出したりすること、数年前流行った「謎掛け」を考えたりすること、も不得意だ。
謎掛けを競い合って自分のデキナさに悔し泣きし、呆れられたこともある。
言葉の作品をつくったり文章を書くことから、私がそういう頓知や言葉遊び全般を好むと思われたりするが、極端に苦手な分野がある。


大喜利で、巧い!とかけ声かかりそうな分野はだめだ。多分これは克服不可能だろう。
頓知や謎掛けは、言葉のトリックを知的に種明かしできなければいけない世界だ。
自分は暗喩的な人間だと思う。唐突な言い切りのイメージで物事を感覚している。
「人生は緑藻だ、恋はウニだ」なのだ。
何の言葉遊びがなくとも、ひとにはわけがわからなくとも、そう思ってしまったので、そこに説明理由はない。

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by meo-flowerless | 2013-08-29 13:19 |

畏怖と光景

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作品世界において大事にしたいのは、鬼気だ。

それは、ファッションと化した「貞子」的オカルト趣味とは、まったく違うものだ。
決まって古風な美少女で似たような衣装を着て何度も近くに化けて出てくれるらしいが、なんとサービス精神に満ちているのかと思う。
彼女達は恨みという明確な感情を、これもまた割とはっきり顔に出す。
なぜそういう紋切り型の演出を、多くの人がお約束のように怖がれるのか、理解出来ない。
様々な顔をして様々な人生を生きた人間がそれぞれの死に様を持っているのに、なぜその雑多な死の多様性は演出範囲外に置かれるのか。



都市伝説とはいつの世でも人間に必要な、一種の畏怖感覚のバロメーターだろう。
各時代に語られた伝説や民話の内容や伝播のしかたを調べれば、時代が何を畏怖していたか、がある程度解る。
紋切り型なホラーイメージの安売りは、本音の畏怖感覚を、鈍らせるだけのものにしか思えない。

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by meo-flowerless | 2012-02-07 00:47 |

講義『日影と夜闇の漫遊記』

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そういや六月の半ば、『日影と夜闇の漫遊記』........なんてかっこいいタイトルで、勤務先の大学で二回の講義を行ったのだった。


しかしながら、タイトルにそぐうような内容には必ずしもなっていなかったと思う。
一回目は自分で撮った旅の写真や影響受けたものをだらだら喋り、
二回目はそれじゃいかんと奮起しすぎて、200枚超の写真を手持ちの書籍の資料からスキャンして、ギッチギチのスライド講義`ユートピア論`をやった。

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by meo-flowerless | 2011-07-12 03:32 |

米ソ対抗ユートピア像

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自分が住んでいた団地と見間違えるほど似ている何か。
これはソビエト60-70年代の建築、という珍しい写真集の中の一枚。


下はそれぞれ同写真集の懐かしきソビエトと、1950-60年代のアメリカのレジャー施設や万博系のアトラクション。
すぐ下の写真なんか本当に館ヶ丘団地の一街区としか思えない。
ぞーっとするほどだ。
インターナショナルスタイルの遺伝子が「多摩」だの「クラスノヤルスク」だのの遠い遠い空を結んでた、その距離感に感慨。


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by meo-flowerless | 2010-11-27 02:00 |

八王子古書狩り

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今年は葉の色づき具合が綺麗だ。
夏が暑すぎて、毛虫が桜の葉を食わなかったからだ、と母は言う。
確かに。


晴れの休日だ。母と落葉散歩する。
二人とも子供に帰り、足でブルドーザーのように落葉を掻いたり、わざと蹴散らしたり、踏んで歩く。
私の実家は日本三大銀杏並木と言われる名所にあるので、写真のこの様子だ。
ただし、甲州街道沿いなので車が多いけれども。


バーミヤンで昼飯を食べながら、以前学生と話した『好きな人を紙の種類に例えたら』という話を母にする。
「解んないよ、男に例えるなんて。私もうこんな年だし(母)」
人に例えなくてもいいけど、どんな紙が好きか、という話にいつの間にか移った。



私は、むかし父の書斎に雑多に原稿用紙と一緒に押しこめられていた、黄ばんだパラフィン紙を思いだした。あれはなぜあの本棚にたくさんあったか。乾きすぎて手の中でぱりぱりと破れる破片もあった。


母はハヤカワ・ポケット・ミステリー文庫に使ってある黄色い紙だ、と言った。
「内容というよりあの本の仕立てが好きなのよ。結構黄色みがかった、ざらっとした紙で、天地と小口が鮮やかな黄色に塗ってあるんだよ」
実家に寄って見せてもらったのが、上の写真の文庫。

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by meo-flowerless | 2010-11-24 01:44 |

神保町徘徊

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神保町での戦利品。『ミセス全集7 くらしのセンス』文化服装学院出版局 昭43
1000円だったが素晴らしい、ハードカバーの本。
『ミセス』はうちの母も昔買っていたファッション雑誌だが、その連載コラムなどのアンソロジーなのだろうか。
他にファッション、料理などの巻もあったが、これが一番欲しかった。
コラムの内容は、「私信、贈り物、紅茶のもてなし、夫の母、哀しみ、髪の表情、唇、眼鏡、微笑、うしろ姿。ポーズ、印象、人形、宝石、家庭博物館、辞書好き、絵ごころ、綴る、旋律、花作り=東洋蘭、カラジウム、活ける、旅情、小さな旅、海、町、家事とは。捨てること、機械、季節前の一日、太りすぎやせすぎ、ミセスの憂うつ、たばことお酒、眠り、行きつけの病院、捺印、プライバシー.....」
生活に関するありとあらゆる心得と切り抜けのセンスへの言及。
執筆陣は渋沢秀雄、江崎誠致、土岐雄三、佐藤愛子、三浦朱門、有馬頼義、中原祐介、深尾須磨子、尾崎秀樹、竹西寛子、白州正子、福永武彦、加藤秀俊、星野立子、なだいなだ、邸永漢....等々。
母にあげることにした。



盟友ZCと久しぶりに回遊。彼女は高校の同級生だった。
最初は銀座で待ち合わせたが、神保町を結果的にうろつくことに。

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by meo-flowerless | 2010-11-23 01:21 |

紙上楽園への旅

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相変わらずユートピア都市論に夢中。
ユートピアとは、桃源郷ともアルカディアとも違う、徹頭徹尾、影の無い人工の理想郷なのだ。

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by meo-flowerless | 2010-11-13 04:45 |

『コラージュ・シティ』コーリン・ロウ、フレッド・コッター

さらにひどい風邪をひいてしまった。ゴホゴホッ。人には会えない。読書。

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コラージュ・シティ
COLLAGE CITY
コーリン・ロウ、フレッド・コッター 共著 1978年 鹿島出版会

熱狂的な読書家でもない私は、極めて感覚的に、気分に合う本のタイトルを本屋の棚から抜き取る。
のだが、それがたまに、華奢な本の作りとは裏腹にゴツい書物だったりする時がある。


団地の原風景と自分の世界感の謎を知りたくて、昭和日本における論に関わらずあらゆる「ユートピア」「都市」を論じる本に、手がつい出てしまう。
そんな興味の中の一冊に過ぎないと思って買ったこの本、風邪の身体で読破するにはかなり密度の濃いハードな内容だった。

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by meo-flowerless | 2010-11-10 13:56 |

『「見た目」依存の時代ー「美」という抑圧が階層化社会に拍車をかける』  石井政之、石田かおり

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風邪をひき今日は一日布団にいた。
久しぶりに『しとしと』という擬音語を思い出す雨。
静かな、誰にも邪魔されない、無駄な言葉のない、純粋に孤独な一日。
数ヶ月これだけが欲しかったな。


布団の中で様々なことを熟考することにした。
今日を限りに無意味にネット界で情報をあさったり架空の買い物を想像したり世の中の噂を気にしたりするのは、よす。
と決め、ブログも一気にやめようかと思ったが、これはこれで何らかの私の小さなアウトプットではあるので、残すことにした。

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by meo-flowerless | 2010-10-30 04:01 |

『土地の記憶 浅草』山田太一編 岩波現代文庫

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『土地の記憶 浅草』山田太一編 岩波現代文庫。
美容院で髪を切っている間に読む。
山ほど集めた資料の中で先に読もうと思わなかった地味な本だが、
文庫だからとたまたま手にしたこの一冊が、よかった。
山田太一が編んだ、浅草に寄せる往年の文化人の文章集成なのだが、錚々たる顔ぶれだ。
高村光雲、高浜虚子、田山花袋、木下杢太郎、金子光晴、久保田万太郎、江戸川乱歩、室生犀星、添田唖蝉坊、北原白秋、岩野泡鳴、高見順、佐多稲子、小沢昭一、他。

実際にその土地に住んだ作家のリアルな逸話がもちろん面白くはあるが、
外から見たよそ者が浅草を冷静に分析しようとし、取りつく島なくはねつけられる、
その感覚が昔も今も一致していて、そして今浅草を取材している自分にも当てはまり、興味深い。

長くなるけど抜粋......

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by meo-flowerless | 2010-08-20 01:57 |