画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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カテゴリ:旅( 91 )

島日記12

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盆ですね。
早朝から丁寧に飾られた供花の百合が、すぐに焼け焦げたように茶色になっている。
とうの昔にご先祖たちとはぐれてしまったようなおぼつかぬ我が身でも。
他人の海の他人の祖霊を、静かに想う心持になる。

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by meo-flowerless | 2013-08-14 16:40 |

島日記11

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高速艇は海のタクシーだ。ミシンみたいに一直線に青い海面を縫っていく。
小豆島沖、僅か30分弱。今日は犬島に向かう。犬島もこの夏会期から、瀬戸内国際芸術祭の舞台だ。
巨大な銅の製錬所跡にそそられる。煉瓦造りの巨大な廃墟を、今は美術館にしている。
大企業が総力を入れている島はやはり、集めるアーティスト、施設、観光客の質と量、どれをとってもレベルが違うらしい。それは犬島の港に着いてもすぐわかる。

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by meo-flowerless | 2013-08-13 00:53 |

島日記10

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殺人的な暑さが日々心身を削ってゆくが、人は親切だし食材をどんどんくれるし、一日のうち何回も瀕死になったり再生したり忙しい。
少し病んで寝た日があったが、もう次の日にはあまり知らない島民の方まで、「もう起きれたん?しっかり養生せんと」と声をかけてくる。
すいかもメロンも桃も腹壊すまで食べた。暑気払いに、あとしてないことは何か。
 

泳いでいない。
目の前に、そこら中に、広がるこの美しい海に、未だ入っていないのである。
「盆の間は海に入っちゃいかんよ。連れていかれるんだぜ」
と夫が忠告するので、盆に入る前の今日にもう泳いでしまおうということになる。
遠いショッピングセンターまで行き、水着やシュノーケルを買い込む。
全く泳ぎが巧い訳ではない。ただもう、水に浮かびたい。

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by meo-flowerless | 2013-08-10 17:28 |

島日記9

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東京へは束の間の出張、もはや「島」へ帰るという感覚。

港から車で二三十分走り、集落へ降りて行く最後のヘアピンカーブの所、
石垣が黒い斑点模様に見えるなと思ったら夥しいカラスの群れが止まっている。
数日前もこの少し前の地点でこの群れが何かをしきりに荒らし探しているのを見たが、今度は何となく待ち構えているようにも見えた。
そして何故か、自分たちの車が通り過ぎるのに合わせるかのように五十匹以上のカラスたちが一斉に飛び上がって、誘導するように海の方へゆっくり向かって行った。

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by meo-flowerless | 2013-08-08 22:33 |

島日記8

若いとき、暗い心の中で何度か思ったことがある。
「人生はもっと美しいはずなのに」
そのときの悔しさは切実だった。
結局そのあとに、
「やっぱりこんな美しい瞬間があるんだ」
と思えることにも出会えた。


ただし今40歳のこの先、人生は美しいはずなのにと言う、歯噛みするような思いをもう一度するとしたら、今度こそその悔恨は本物になるだろう。

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by meo-flowerless | 2013-08-08 01:28 |

島日記7

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ああ鳴くのを忘れた籠の虫。でかい虫。
電照菊畑の前の家にスゴい大きい虫籠的な檻があるのを見る。
自分にぴったりのサイズだ、と思う。
あれ自分の檻なんじゃないか?という混濁。


寒いと人肌恋しくもなろうが、暑いとこの世の誰からもそっぽを向きたくなる。単純。
島唯一のショッピングセンターで勝手に車移動して、いなくなる気侭な夫に振り回され、炎天下の駐車場をくまなく一人で歩き回るはめになる。軽度の熱中症開始。

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by meo-flowerless | 2013-08-06 15:09 |

島日記6

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小豆島に来てだいぶ肌も灼けている。
しかし松崎しげる度合数値でいえばまだ3しげる位で、日焼師匠には遠く及ばない。
今日はとにかくカラフルなソウルフルな一日だった。
行先は、女木島。そして高松港のベンガル島プロジェクト。

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by meo-flowerless | 2013-08-04 20:27 |

島日記5

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変な夢で目覚める。

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by meo-flowerless | 2013-08-03 17:44 |

島日記4

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開催中「絵画思考 油画現職教員展 2013」
会場|藝大アートプラザ
会期|2013年8月7日(水)−9月1日(日)
時間|10:00−17:00
主催|東京藝術大学絵画科油画

出来上がる。なんとかかんとか展示に間に合うか。
きょう明日の船が無事に絵を運んでくれることを願う。
『赤い吐息の部屋』芸大アートプラザ、『白い涙の部屋』日本橋高島屋、いずれも小品展。
対で描いた二点だがそれぞれ別の所で。

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by meo-flowerless | 2013-08-02 06:47 |

島日記3

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8/7からの『絵画思考』展および『芸大油画教員展』の仕事を島まで持って来ている。
期日までに二枚描ききらなければ、自腹きって東京に帰り、この絵を会場に直接持ち込むはめになる。

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by meo-flowerless | 2013-08-01 10:05 |