画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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カテゴリ:旅( 91 )

島日記8

若いとき、暗い心の中で何度か思ったことがある。
「人生はもっと美しいはずなのに」
そのときの悔しさは切実だった。
結局そのあとに、
「やっぱりこんな美しい瞬間があるんだ」
と思えることにも出会えた。


ただし今40歳のこの先、人生は美しいはずなのにと言う、歯噛みするような思いをもう一度するとしたら、今度こそその悔恨は本物になるだろう。

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by meo-flowerless | 2013-08-08 01:28 |

島日記7

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ああ鳴くのを忘れた籠の虫。でかい虫。
電照菊畑の前の家にスゴい大きい虫籠的な檻があるのを見る。
自分にぴったりのサイズだ、と思う。
あれ自分の檻なんじゃないか?という混濁。


寒いと人肌恋しくもなろうが、暑いとこの世の誰からもそっぽを向きたくなる。単純。
島唯一のショッピングセンターで勝手に車移動して、いなくなる気侭な夫に振り回され、炎天下の駐車場をくまなく一人で歩き回るはめになる。軽度の熱中症開始。

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by meo-flowerless | 2013-08-06 15:09 |

島日記6

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小豆島に来てだいぶ肌も灼けている。
しかし松崎しげる度合数値でいえばまだ3しげる位で、日焼師匠には遠く及ばない。
今日はとにかくカラフルなソウルフルな一日だった。
行先は、女木島。そして高松港のベンガル島プロジェクト。

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by meo-flowerless | 2013-08-04 20:27 |

島日記5

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変な夢で目覚める。

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by meo-flowerless | 2013-08-03 17:44 |

島日記4

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開催中「絵画思考 油画現職教員展 2013」
会場|藝大アートプラザ
会期|2013年8月7日(水)−9月1日(日)
時間|10:00−17:00
主催|東京藝術大学絵画科油画

出来上がる。なんとかかんとか展示に間に合うか。
きょう明日の船が無事に絵を運んでくれることを願う。
『赤い吐息の部屋』芸大アートプラザ、『白い涙の部屋』日本橋高島屋、いずれも小品展。
対で描いた二点だがそれぞれ別の所で。

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by meo-flowerless | 2013-08-02 06:47 |

島日記3

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8/7からの『絵画思考』展および『芸大油画教員展』の仕事を島まで持って来ている。
期日までに二枚描ききらなければ、自腹きって東京に帰り、この絵を会場に直接持ち込むはめになる。

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by meo-flowerless | 2013-08-01 10:05 |

島日記2

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朝の雷と大雨で目覚める。
昨夜の制作では疲れがたまってて、眠りながら手だけは絵を描いているという二十年ぶりの状態を経験した。朝見ると他人が描いたような粗い筆跡になってて焦る。

朝のうちに別の島に渡る行程をやめた。雨がやんで昼すぎ母を国民宿舎に迎えに行く。
母は楽しそうにしている。
でも私は常に心のどこかで、小津安二郎の映画みたいに親が一抹の寂寥を感じていやしないか、と心配でならない。

げんに今日が母の誕生日だということ忘れていた。
旅行させることに夢中になっていて、肝心のことを。

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by meo-flowerless | 2013-07-31 10:08 |

島日記1

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誰が縛りたかった訳でもないが長いこと家に束縛され続けた、母を遠い旅に連れ出す。
父も連れて行きたいが、体がもう利かない。父は、母を一人で行かせることをよく許してくれたと思う。
父には何十年掛かった決断だったのかも知れないが、それをいまさら気付くには父の齢は疲れすぎている。いまごろ静かに昼寝しているだろう。


新幹線から母が嬉々として見ている風景は、毎度誰もが当たり前に眺めているような、田のむこうの小山に霧がかかっている普通の日本の風景だった。
「こういう霧がかかった山がずっと見たかった」
それすらを見なかったはずの歳月を感じて愕然とする。
「列車から垂直に延びてる道を見ると無性に哀しいのはなんでだろ」
とも、母は言った。平行に続く道にはなにも感じないのに。
「他人の人生に向かって離れてく気がするからじゃないの」
と自分で思わずこたえてみて、ああ私も、踏切などから垂直に離れていく道に全く同じ悲哀をいつも感じていたなと気付く。

並び沿っていくものよりも、交錯しすれ違ってゆくものに反応する。親子の人生はやっぱり似てる。

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by meo-flowerless | 2013-07-30 09:29 |

ソウルマーケット・カラー 〜新設洞の鼠色市場

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ソウルの街に感じる既視感は独特なものだ。
日本の町並みによく似ていて、でも絶対に日本ではない。
一番近い隣国だから当たり前なことなんだが、北京なんかのはっきりした異国感覚とは、ひと味違うのだ。

よく知る風景が少し凝縮されすぎていたり、一部白黒になっていたり、奇妙に道が通じ合っていたり、部分的にあり得ないほどカラフルに感じたり。
「夢の中でよく起こる時空のねじれ」みたいなものを、実在のソウル風景に感じる。


今回の旅の目的は、ソンジュアートセンターでの『大竹伸朗』展。
居心地よくてきれいな三階建ての美術館の壁に、ハングル文字で書いた大竹さんの名と角張った蛍光ピンクの大竹文字が鮮やかに浮き上がっている。
棒状ネオンの新作の独特の虹色感覚は、その後徘徊したソウルの光と、ものすごくシンクロした。
作家がある土地の光景に包まれてどんなものを見たのかな、と作品から追想していくのはとても楽しい。
特に大竹さんの作品を見ると、ものすごい細部にも風景が宿っている気がする。地球のいろんなところの片隅に豆電球のように灯っているあくなき風景たち。


三清洞辺りを歩くという画廊の高砂さん編集の吉田さんと一時別れ、私と夫は東大門の先の「風物市場」へ足を伸ばす。
二階建ての建物の中に古物商が集まっているらしい。
何でも転がっててないものは無いという噂の、ごった煮の蚤の市だという。

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by meo-flowerless | 2013-01-16 04:59 |

水辺の迷い家

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硝子張りの妙に四角い、大きな屋敷だ。広く美しいのに、暗く誰一人居ない。
いたる所に反射のかたちが光っているのは、その建物が水上建築だからだ。
黒いほど青い空のせいで暗く思える真昼なのか、薄暗い夕暮れなのか、わからない。
松かなにかがしんと水面に逆さに映っている。
何十畳もある部屋の四方は、赤い欄干に囲われた回廊だ。



私はそこにその日から住むことになっている。で、戸惑っている。
どうも何か災禍から逃げてきたような、たった一人だけ無事に保護されたような気がしている。
家具も調度品もなく同居人もいない、がらんとした大広間にたった一人で。
心細さの中から、何ともいえない孤独への変な期待感が、わくわく沸いている。



.......という感じの夢を何年かに一度見る。

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by meo-flowerless | 2013-01-08 04:20 |