画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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大子町日記最終日

大子町日記最終日



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民家から撤収。大変だったけれど、「民家を借り切り共同生活をする」という今年の作戦は功を奏した。母親役で全ての家事と事務と学生のケアをになっていた助手の千村さんがいなければ、このハードなプランは成り立たなかったと心底思う。精神的な救済力も絶大だった。


メンバーも、一人一人が自分の個性を生かして動いてくれた。何より、この上なくうるさく明るいチームで、心身折れる暇がなかった。誰もそこまで調子を崩さず、きついスケジュールの共同生活を楽しがってくれたと思う。
考えてみれば私の研究室の直弟子は独りもメンバーに入れなかった。このハードな共同生活に耐えうるタイプの学生を様々な学年や研究室、卒業生から選んで編成した。それはいいことだったような気がする。


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町の人々との交流は、自分でも経験したことのない出来事で、いつもよりずっとよく動きよく話した自分の、何かが大きく変わりつつあることを感じた。一人だったらとても無理かな。閉じてしまっただろう。
こんな短期間でも感情の綾が複雑に織り成された、微妙で言葉にし難い一軒一軒の方々との詳細は、それぞれが、胸に深くしまうしかない部分もある。「リサーチしたことを作品に出す」なんてことを言葉通りにやろうとしたら、表面的なことしか出来なかっただろう。私達はモノを作るのだ、とよく思っていたが、今回は「ことを作る」ということについて強く自覚させられた気がする。

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人生の些細なディテールの積み重ね、人生のある種のうまくいかなさややるせなさ、そういうことなくしては、最初から表現の世界を志しはしなかった。そういう意味で今回の経験は、いつの日かの自分に、様々な動機を投げかけてくれた。
by meo-flowerless | 2016-09-19 14:56 | 日記