画家 齋藤芽生の日記


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ノートの最終頁

ノートの最終頁_e0066861_1421590.jpg



新年会はカラオケ会なのだが、最近歌を怠っているので、若干焦る。カラオケ人の習慣のような焦りである。
カラオケを本気でやる人なら分かると思うが(本気でやる人にしか分からないと思うが)、自分の得意曲リストというのは案外大事である。とくに「カラオケ本体の各曲の設定キーが、自分の音域に合うか合わないか」を、把握していることが大事だ。例えば私が森進一の唄を歌いたくても、原曲キーが低すぎる場合は「+2」など音域をあげて歌う。唄の途中でこの作業をやるのがいやなので、得意曲の最適音域はあらかじめメモっておいたりする。



自分の場合は、メモ帳やノートの一番最後の頁などに、この曲リストと最適キーを殴り書きメモしてあることが多い。「暗い港のブルース +5」とか。
iphoneや手帳にやればいいのだが、だいたいカラオケ中に焦って、かばんからその日たまたま持っているノートを取り出して走り書くので、そうなってしまう。



今日その自分の習慣を思い出し、膨大な量の創作ノートやメモや日記の最終頁をあさって、明日歌いたい曲のキーをメモしてないかどうか探しているんだけど、こんな時に限って、ない。





そのかわり、自分がノートの最終頁というものに何を書くか、に、一定の傾向があることに気づく。
そしてそれが、我ながら情けないというか、あまりにばかばかしいので、逆に真剣に統計を取りたくなってしまうほどである。



昔から自分の持っている音楽を、テープなりMDなり、今はitunesのプレイリスト上で「お気に入りコンピレーションにすること」に鬼のように夢中になる傾向がある。
人生の4割くらいは、この作業かもしれない。
なので、ノート最終頁コーナーに圧倒的に多いのは、このコンピの為の「曲のリストアップ」だ。
うんざりするほど書いてある。また、うんざりするほど書き直してある。
最初の写真のは、『名盤解放』系を中心としたレア昭和歌謡コンピでしょう。






ノートの最終頁_e0066861_272393.jpg

これは何故か、大事な本や小説の名を記してある。音楽に比べりゃあまり少ない例である。
ブログにでも書こうとしたのか。
顔の落書きが、あまり熱中度のなさを示している。





ノートの最終頁_e0066861_274727.jpg

何かの間取り。
ずーっと考えてやっと思い出したが、何のことはない、自分の学校のアトリエの間取りだった。
「大机には本を置けるように」なんて書いてあるが、今の散らかった有様を思えば、冗談でしょーあんた、の世界だ。







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伝言、母に。お願いし過ぎだろ!と反省。これで分かる母は凄い。







ノートの最終頁_e0066861_281729.jpg

これは何だっけ?と一生懸命考えた。
「赤いうんこみたいの 3」ってなんだ?
白いゴルフボール?クグロフ状?
ようやく思い出す。飾りボタンを集めていたときの買い物リストだった。







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これは最近ので、夫の寝言をメモしたものだ。
真徳は、タヌキか何かに取り付かれてるんじゃないか、と思うような、考えられない寝言を言う人だ。
シュールすぎるので毎回メモしようと思うのだが、いかんせん、夫が叫ぶときには自分も寝惚けているので、忘れてしまう。
「ンー!ムー!ハチワニンジャ!」とか、物凄い大声で叫ぶんですよ本当に。
「チョウチョウチョウチョウチョウチョウ、カイチョウカイチョウカイチョウ」
は、目覚まし時計のスヌーズのようにだんだん大きくなっていった。
このメモの裏に、ずっと忘れていた小説の案が書いてあるのを見つけたので、今度使って小説にしあげよう。







ノートの最終頁_e0066861_285615.jpg

そして、モスバーガーを注文したらしい。






ノートの書き始めは本当に威勢もいいし丁寧だし、アイデアの宝庫なんだけど、何せルーズなので、一冊をちゃんと書ききらないで終わり、膨大な量のノートを買い散らかす。
そして本質のところのくだらない生活習慣が、それらノートの最終頁に、まるで膿のように噴出しているわけですな。
で、カラオケ曲の音域のメモは、最終頁を飾るコーナーの中でも二番目くらいに多いはずなんだけど、未だ見つからないのだ。
by meo-flowerless | 2014-01-04 01:41 | 絵と言葉