画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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夜行演習

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水の中の炎のようなこと。そのためにすべての事をしている気がする。
海水に浮かべる花火でも。遠い工場の灯でも。不安定な月にかかる暈でも。
雨の中の産廃処理の炎でも。水面に映り返す赤い信号でも。雑音を裂いて視線が合う一瞬でも。
その絶妙の組み合わせ。
私達を殺しながら生かす。私達を流しながら留める。私達を濡らしながら燃やす。

十九歳の午前三時、目的もなく川やら森やら霊園やらを走り回る友の車で、帰ろうと自分が言ったとき、
「もっと身を任せな」
と友の一人に言われた言葉。それからずっと私の夜がいまだに明けていない。
以来何者かをその夜に一瞬引きずり込もうとする化物がいるが、いつも踏みとどまる。

校外実習。夜行演習。各々の、勝手な青春を遠く見守る。
列のしんがりから楽しい一群れを見つめていた時はそんな気分だったのに、
彼らが折り返してきて引き返す列の先頭に自分がなった時、茫漠と境目のない夜の光の反射に魂抜かれて、矢張りこのまま無責任に、水先案内人の分際で溺れてしまおうかとも考える。
by meo-flowerless | 2013-10-06 05:13 | 日記