画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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赤い光

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有楽町の駅前に出て目が覚めるような気がした。
クリスマスのイルミネーションに彩られた広場、今年は真赤な色の光の洪水だった。
いつもこんな色だったっけ?
他のビルにも、イルミネーションでできた赤い巨大なリボンの帯が張り巡らされている。
節電を考えなくてはならず、また逆に、様々なことに対し祈りをこめるような気持ちでもあり、そんな訳で町中が低コストで鮮やかな光を放ち続ける、LEDのイルミネーションで溢れている。







赤はやはり、人の身体に通う血の色なのだ、とも思わせられる。
人工的なイルミネーションというよりもっと魂が発光しているような感じがする。
最近「綺麗だな」と心に思ったら、ちゃんとその光景の前にじっと立ち尽くして一人で黙って泣きたいなあ......と切に思っている。
けれど人目をはばかってしまうので泣きはしない。カメラ越しにじっと足を止めて、自分の奥底に写り込んでくる風景と対峙することにしている。私の代わりにカメラが泣いているみたい。


高揚感のある色に反して、通り過ぎる人びとの顔に年末の心沸き立つような表情は全くない。
ため息をついて歩調を緩め自分の疲れに気付いてしまうこと、自分の感情に対峙してしまうことが、この上もなく怖いような。何に眼を止めていいのかわからぬ、態度保留の冬なのだろう。



一番、大事、なものは自分にとってなんだったか。
もちろん家族とか恋人とか言うのは容易いけれど。そういうことではなく、もっと自分たった一人の孤独を保たたせている、尊厳みたいなものは。
一番大事なたった一つのローソクの穂先にだけ大切に火をつけ、その火を守っていく.....
案外どの人も、行き交う人影のすべて、みんなそういう火を探すことに黙々と集中しているんじゃないか、とも思う。




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by meo-flowerless | 2011-12-09 03:06 | 日記