画家 齋藤芽生の日記 Twitter/ @meosaito


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パッキン&バーバ

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「名所物語展」最強メンバー、たく&なぎ夫妻とカフェ。

旦那の方は私の大学院研究室のOBである。夫妻は東向島在住。
台東区と墨田区歩く本企画に、彼らを外すわけにはいかない。と白羽の矢を立てる。
軽い食事がてらもう一押し出品をうながそうか、くらいに思っていたら、
最近撮った夜の合羽橋界隈画像や、地図を用意してきてくれた。偉い。

このカフェは浅草の江戸通りにあり、クラシックな板床の店の奥は、元々「蔵」。
アートスペースとして貸しているようだ。





地図を見ながら二人の面白地点確認開始。
さすがにこの地区に住む二人、いろんなものを見、知っている。
私が本やネットで調べ始めた浅く薄い情報とは違う。
近辺の老舗コーヒー店で働く妻のフットワークと嗅覚と記憶力はすごい。
普段マイペースの夫だが、向島のこととなると、饒舌で詳細。本領発揮だ。

しばらく夕食を食べるのも忘れた。
熱い談義中に出てきた場所やキーワード。

パッキン屋。テプコ館の膨大な下町系資料と静かな会議室。アサヒビール屋根の金色うんこは初案では天に向かって立っていた。なぎちゃん勤務の珈琲店の客の、抜差しならぬ「縄張り」事情。合羽橋本町通の提灯。子供服洋裁加工所。ブルーシートの人びとに見せる映画祭。浅草観音温泉。初音`カオス`通り。モツ煮通り。向島は戦前浅草から観て向こうの「島」だったこと。痛くない針を発明した職人。向島百花園の神主さんは話し好き。隅田川は人工の川。バナナ型ラブホテル。割箸工場。空襲死者が大量に水に沈む隅田川の橋の下には今でも夜、燐が燃える。etc,etc.....


今日の話を下敷きにするだけで三回くらい『名所物語』展が出来そうだった。
夏には、出品学生の現地調査や散歩会を予定しているが、
彼らと一緒に向島学会に参加したり、現代美術製作所の人に会ったり、合羽橋をツアーするという流れを作ることにした。

この間からめまぐるしく展示の話が具体的に進んでいる。
デザイン、会場、出品者、制作場所、レクチャー、予算....
あの莫大な予算組さえ通ればもうすぐに展覧会が出来るかも?
ああいやいや、肝心の作品は未だ誰も作り始めていないのでした。でも楽しみです。

終電まで彼らと、浅草から上野まで徘徊した。
パッキン
があった。
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⇧なんかやたらに不揃いの高さ大きさの窓がいっぱいある壁。

特に面白かった上野下アパート、「同潤会」系列なのなのだろうか?
同潤会アパートは日暮里の方にもあり、それは誰も住んでおらず取り壊しの直前だった。
かつては本当にモダンの真骨頂だったのだろう、日本における集合住宅の走り。
今目の前にある夜のアパートでは、洗濯物までがミニアチュールの精巧な細工みたいに、生活の痕跡一つ一つが凝縮され、深い人生の道のりが、ひしめき合っている。
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バーバ
というのは、アパートの裏手一階にくっついたバーバーの理容師さんが住む部屋なのだろう。

上野駅裏の下谷神社を覗き、
何故か深夜零時に神妙な顔でお参りにきた見知らぬ中年男性にならって、
自分達も一応いい加減な柏手を打ち、
くちなしの香りを嗅ぎ、韓国街を抜け、上野立体交差で分かれた。
by meo-flowerless | 2010-06-25 03:12 |